黙想の効果～親孝行の教育～（１）
狭山ヶ丘では、一日の始め、授業の始めに、数分
間、黙想を行います。その際、生徒の念頭を最初
に走るのは、父の顔、母の顔ではないでしょうか。

今は諸君は若く美しいですが、いつまでもその
ままとはいきません。諸君もやがて年老い衰え
ていきます。諸君の子どもや孫も年老い衰えて
いくのです。

もし諸君の孫が老年に達し、誰からも労られず、
淋しい晩年を迎えたとしましょう。それを知った
ら、君たちは、飛び出して行って助けてやりたいと
思うでしょう。だが、それはできません。その時諸
君は、既にこの世にはいないからです。

だから、年老い衰えていく世代を、若く元気な世
代が、がっちりと受け止め、愛し守っていく社会的
慣習を確立することが大切なのです。年老い衰え
ていく世代を、元気はつらつたる世代がしっかり
と愛し守っていく慣習の社会的循環、これを「孝」
と言います。

その２へ続く…