尊敬するから厳しく要求する(3)
青年時代私が尊敬していた教師にマレンコという学者がいた。
「愛と規律の家庭教育 」 という本で有名になったロシヤの
教育者である。
彼は次のように言っている。
「君たちならできる。その可能性を僕は尊敬する。尊敬する
から厳しく要求する 」。
教室で静粛を保つくらいのことは、どの生徒にだってできる。
問題は、生徒の有す る、そのような可能性を教師が認め、
尊敬するかどうかということだと私は思うのである。それを
信頼せず、教室内で生徒を獣のように野放しにすることは、
結局生徒を 小馬鹿にすることに通じるのではないだろうか。
その4に続く…