朝鮮人の思いで(5)

 

この先を私はバンクーバーのコンドミニアムで
書いている。三週間の滞在(海外語学研修)
だから自炊である。

同じビルの二階三階にスーパーが入っている。

朝鮮人の経営である。 「朝鮮日報」が大量に
積まれ、無料であるから、韓国系の店なのかも
知れない。

日本の物、日本的な物がいくらでも手にはいる。
味噌もあれば「ほんだし」さえ買えるという始末で
ある。

初めは韓国文字の書かれた商品は「不気味」
だったが、食べてみるとまことに質がよい。 実感
として韓国の製品は信頼できるので。

ある ヒュンダイの車も時折見かける。カナダ人は
ブランド志向があまりないから、韓国の製品に
対する信頼は篤いのだそうで ある。

ある時期朝鮮も日本であった。様々な思いから
彼らは独立していったが、私には彼らに対する
「同胞愛」のようなものが根強くある。

世界的規模での韓国人の活躍に、心温まる思いを
禁じ得ないのである。

北朝鮮は、今も圧政と貧窮に苦しんでいる。しかし、
もともと優秀な人たちだから、 必ず自由と繁栄を獲得
することであろう。

隣国の友として、朝鮮の人々の未来が幸多き もので
あるよう切に願うのである。

<完>

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