マルコによる福音書5章 34節
イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」

今日のお話はいのちについてです。私たちの日常では、頑張って勉強したり、一緒懸命練習して何かを達成したりする毎日です。頑張ったら成果がでるので、そこにやりがいがあるのでわかりやすいですね。でも、いのちは私たちが頑張ってもつかみ取れないし、結果として見えないものなのでよくわかりません。どうしてわからないのかというと、いのちは私たちの達成感の先に見出せるものではないからです。私たちは選んで自分になったわけではないですよね。私は私が始めたわけではないのです。神様が私を私として創ってくださったのです。いのちはやりがいの先にはないもの。受け取るしかないものなのです。
では、いのちとは何でしょうか?それは希望であり、信頼できる関係です。受け取るということを知ることで、私たちの生き方が変わります。例えば、何かに失敗して落ち込んだ時に、もう無理だと思ってしまいます。でも、いのちである希望は受け取るものだということを知ると、無理だと思っていることも、絶望ではないことがわかります。また、無理だという機会が新しい道へと門であり、そこからも人生が始めることができることを知ることができるのです。
今日の聖句は12年間病気が治らずに苦しんでいる娘にイエス様が語った言葉です。この当時の風潮で、長い間病気の人は見下され、隔離されて生きていました。孤独で、絶望の中にいた娘です。そんな時に、街にイエス様が来ることを知ります。娘はこの人なら私を治してくれると信じました。希望が与えられると信じたのです。そして、娘は癒されました。絶望していた心に神様が希望を与えてくれるということを体験したのです。

聖書科教員より

 

聖望学園では中高とも週に1度、礼拝が行われます。キリスト教の精神を学び心を落ち着かせると共に、ことば(メッセージ)を聞くことができます。毎週のメッセージから、人生を歩むヒントや心の支えを見つけてもらえると考えています。

部活や授業、行事では学ぶことのできない、「生きる糧」となるメッセージをもらっています。

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