高3コミュニケーション英語Ⅲの授業で、言語について学んでいます。教科書の本文では、多数派言語と少数派言語がなぜ生じるのか、言語の役割などを考えていきました。読み進めていく中で、生徒から「日本語が英語のような多数派言語だったら、私たちはどんな気持ちになっているのか」という疑問があがり、今回は本校のネイティブ教員に講話を聞きました。
彼女としては、「英語が世界で話されているのが当たり前の世の中だから、どこでも安心して旅行に行ったり、住んだりすることができます。一方で、英語が世界共通語になっているから、英語を母語話者とする人たちは、その他の言語を学ぼうとする意欲が少ない感じもします。ニュージランドでは、大学生になって、初めて英語以外の言語を学ぶ人が非常に多いです。ヨーロッパ圏ではマルチリンガルが当たり前だから、環境も大切だと感じています。」と、ネイティブスピーカーの生の声を聞けて、生徒も驚いていました。後半部分では、ネイティブの先生と、英語話者の出身国当てゲームをしました。街中を歩いている時、その先生は英語の発音を聞いて、どこの国の出身の方かわかるそうです!生徒も挑戦してみましたが……難しかったようです。
生徒からは、「私たちの母語である日本語を大切にしたい」「英語がこんなにも世界で話されているならば、もっと頑張って勉強したい」「何気なく使っている言語も、視点を変えると、私たちの生活や文化と密接にかかわっていることが改めてわかった」などの感想が寄せられました。
大学レベルの難しい題材でしたが、生徒にとって大きな発見と学びがあった時間になりました。