夏休みには夏ならではのお稽古を、ということで、葉蓋と洗い茶巾のお点前を行いました。
洗い茶巾は夏の点前です。
水を張った平茶碗に二つ折りのままの茶巾を入れて運び出し、点前の途中で茶巾を絞ってたたみます。
水を建水に入れる時の音が茶室に響くと、耳から涼を感じることができます。
水の音を聞くだけでも、身体から暑さがすっと抜けていきました。
葉蓋の特殊点前は、十一世玄々斎家元の創案だそうで七夕の茶会に好みの末廣籠の受筒に梶の葉を蓋として運びの水指に使用したのが始まりだそうです。
梶の葉の他に桐や蓮や里芋などの大きな葉が適しています。
青々しい葉っぱが、目から夏の涼しさを知らせてくれました。
優美な日本の文化を感じたひと時となりました。