6月に行われた東京都総合体育大会では、惜しくもリレー種目で9位と入賞を逃がし、悔しい思いしましたが、その悔しさをバネに夏の猛練習を乗り越えて来ました。
迎えた今大会、なんと個人種目では「100m平泳ぎ 4位入賞」、リレー種目では「200mフリーリレー 7位入賞」、「200mメドレーリレー 6位入賞」という素晴らしい結果を残しました。
競技後、順位が電光掲示板に発表されると、成城チームの部員たちは歓喜の声をあげていました。
今年度は新宿区大会でも初めて優勝するなど、絶好調の成城チーム。この良い流れを次の代のチームが引き継いでくれると期待しています。
メドレーリレーのメンバー
初めての開催です。
10月28日(土)午後、本年度第4回教育講演会として「台湾映画祭」を開催しました。これは、今夏より台湾研修にご協力いただいている日本台湾教育センター様との共催で実施したものです。会場には郭所長、同センターで中国語の指導に当たっている王先生がお見えになりました。参加者は、高校生や保護者約50名でした。
上映作品は『GF*BF』(原題 『女朋友。男朋友』 2012年制作、ヤン・ヤーチェ監督)、解説には、著名な翻訳家で法政大学教授の金原瑞人先生がお越しくださいました。
「横のものを縦にする」ことについて話す金原瑞人先生
栗原校長の挨拶ののち、上映に先立ち、金原先生が「横のものを縦にする」という言い回しで、翻訳にまつわる話をされました。翻訳とは、横書きのもの(英語や仏語の文章)を縦書き(日本語の文章)に置き換えるだけにとどまらないとして、興味深い事例を紹介されました。絵本を例に、左開きの英仏等の原書が右開き・縦書きの日本語の書籍に翻訳される際、挿絵の向きが、視線の動きや画面構成を考慮して「反転」させられることがあるといいます。『星の王子様』などの具体的なテクストを例に、分かりやすく図示してご説明されました。日本の作品が海外の言葉に翻訳される場合には、逆の現象が起こるそうです。世界を席巻する日本の漫画も例外ではなく、左開き・横書きの体裁に合わせて改変されるのが通例だったのを、『ドラゴンボール』の作者鳥山明さんが日本と同じ右開きのままを主張したのを機に、そのように変わったという面白いエピソードもありました。縦書きは、中国に発する東アジア圏特有の書式だったが、現在残っているのは、日本と台湾だけということでした。
『GF*BF』は、男女3人の高校生の友情と愛情の変転と結末とが、約30年の時間の流れの中から、いくつかの特徴的な時期を取り出し、具体的な事件や出来事を積み重ねることで描かれています。バックボーンにあるのは1980・90年代の民主化を求める学生運動であり、日本に置き換えると1970年前後の空気感や、若者の生態・心情に通じるのではないかと思われました。作中、暗示的・象徴的な表現も多く、テーマ・描写ともに決して簡単な作品ではありませんでしたが、見終わったあとに切なさの残る映画でした。
台日関係を描いた映画についてのお話しも
映画ののち、再び金原先生がお話しをされました。日清戦争から第二次対戦までの日本と台湾との関係史を概観しつつ、3本の映画を紹介いただきました。日本統治下の台湾で生まれた日本人についてのドキュメンタリー映画『湾生回家』、原住民による抗日暴動を描く大作『セデック・バレ』、台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林の史実に基づく『KANO』。いずれも問題作、感動の力作であり、歴史の物差しとともに、この日の上映作『GF*BF』を立体的に浮かび上がらせたということができます。
閉会後、生徒や保護者の方が、映画や台湾に関する話をするべく、金原先生、郭先生、王先生のもとに詰めかけていました。心配された雨も本降りとはならず、無事「台湾映画祭」を終了することができました。あらためて、講師としてお越しくださった金原先生、この度の企画の実現に惜しみなくご協力くださった郭先生ならびに日本台湾教育センター様に、心より感謝申し上げます。
高校生の表現を借りた、なかなか挑発的なタイトルでした
10月1日(日)、明治大学和泉校舎で開催された、国際啄木学会東京支部会で、国語科の及川教諭が「『愛すべきクズ人間』〜男子高校生の啄木受容の一断面〜」と題して発表を行いました。これは、昨年度高校2年生を対象に実施した、石川啄木の授業に関するものです。国際啄木学会は、啄木研究の泰斗故岩城之徳 日大名誉教授らを中心に1989年に設立された、「日本と外国における石川啄木の研究・普及を目的とする学会」です。
授業は、いわゆるアクティブ・ラーニング形式で行われました。3人1組でポスターを用いてのプレゼンテーションののち、特に出色のできだった班の代表6名を集め、総括の座談会を実施しました。その様子は、本年3月15日「成城スクールライフ」の記事として掲載しております。
http://www.seijogakko.ed.jp/blog/life/20170315.html
授業の2本の柱
及川教諭の発表に対し、来場者より多くの発言、質問が出されました。国語教育の議論を主とした場ではありませんが、文学研究を専門とされる方にも、本校の生徒の啄木短歌への取り組みや関心は、興味を持っていただけたようです。石川啄木について、新たな角度から議論のきっかけをご提供できたことは幸いでした。
発表の機会を与えてくださった東京支部長河野有時先生(東京都立産業技術高等専門学校教授)、学会会長池田功先生(明治大学教授)、山田武秋氏(桜出版代表)はじめ、ご来場くださったみなさまに、心より感謝いたします。
以下、学年を超えた各競技の結果を一覧にします。
- クラブ対抗リレー 優勝は体操部(1レース目)と陸上競技部(2レース目)
- 大縄跳び(学年対抗種目) 優勝は中学2年
- 選抜リレー(色別対抗戦) 第1位 B組 第2位 C組 第3位 E組
- 総合順位(色別順位) 第1位 C組 第2位 A組 第3位 B組
以下、当日の様子を写真で紹介します。
台北医学大学では、寄生虫学・熱帯医学の権威 范博士のお話を聴講しました
7月30日から8月6日にかけて、第3回台湾研修を実施しました。研修には生徒21名、引率教員2名に加えて、日本台湾教育センターの郭所長が同行してくださいました。折から台風の進路が気になるところでしたが、航空機の遅延など大きな影響はなかったものの、研修の目玉の1つである故宮博物院が臨時休館となったのは残念でした。
台湾随一の名門、建国高校を訪問
研修は、台北から入り新幹線で台南へ移動、高雄から帰国というルートを取りました。台北では、淡江大学、台北医学大学、台北市立建国高校、高雄では、樹徳科技大学をそれぞれ訪問し、英語を通じてのプログラムや華語の授業、高校生や大学生との交流活動などを行いました。また、学校を離れて、台北や台南・高雄の市内・史跡の見学、公共交通機関や夜市体験など現地の生活にも触れました。
生徒は意欲的に研修に参加し、貪欲に見聞を消化・吸収するとともに、台湾の方々と積極的に交流を図っていました。最終日、樹徳科技大での送別会では感謝の気持ちをこめて全員で「翼をください」を合唱するなど、それぞれ深く心に刻まれる1週間となったようです。2学期以降、報告書の作成、報告会の開催を通じて、研修の成果を広く発信・共有していきたいと思います。
初の本校単独実施となる第3回台湾研修は、参加生徒一人一人の確実な成長という大きな果実とともに無事終了しました。約1年にわたり全面的にお力添えいただいた日本台湾教育センター様、航空券や各種手配、現地での添乗のお世話をしてくださった華文会様、訪問させていただいた各大学・高校の教職員や学生のみなさまはじめ、本研修に関わってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
今回は、64名の生徒を「Basic」と「Advanced」の2つのコースに分けて行いました。日々のセッションでは基本的に5名の生徒と1名の大学生が1グループとなり、それぞれのコースがやや大きめの2教室を利用し、2名の講師(ファシリテーター)の方が、それぞれのグループを統括してプログラムを進行しました。
お世話になったファシリテーター
それぞれのテキスト
初日の「Basic」まだ表情が硬いです
初日の朝、小講堂で行われた全体でのオープニングセレモニーでは、生徒の表情は硬く緊張している様子でした。教室に分かれた後も、つい気心の知れている友人同士で集まってしまいます。事前研修とあらかじめ渡されているプログラムテキストの予習をして参加している生徒ですが、思うように言葉が出てこないため、コミュ二ケーションがうまくいかない様子でした。しかし、大学生(グループリーダー)やファシリテーターと接していくうちに、英語で話すだけがコミュニケーションのとりかたではないことに気づいた生徒達が、ボディランゲージを利用して次第に自分の伝えたいことを伝えられるようになっていきました。
表情にも笑顔が 「Basic」地下体育室
ポスターセッションの様子「Advanced」
今年のディスカッションで扱われたテーマは、「My Identityについて考える」「ポジティブシンキングの重要性」「AIの発展によって未来はどう変わっていくか?」など本当に様々です。難しいテーマもありましたが、生徒たちはグループリーダーと様々な意見交換をしながら積極的に考えることの大切さや、伝える姿勢を徐々に学びとることができるようになっていました。また、「Basic」のコースでは地下体育室を使って、「海外の遊びを体験する」「新しいスポーツやゲームを考案する」といった活動を行い、言葉(もちろん英語)と体(ボディランゲージ)を駆使して、まさに体当たりで臨んでいました。
最終日は、このプログラムの締めくくりとして個人プレゼンテーションが行われました。午前中は、グループリーダーに最後のアドバイスを受けながら、それぞれが、プレゼンテーションの仕上げを行いました。そして午後は、いよいよ本番です。「Basic」コースは教室、「Advanced」コースは小講堂で、それぞれお招きした保護者の方々を前にプレゼンテーションを行いました。ひとり3~4分の短い時間ですが、どの生徒も自分の思いを頑張って英語でスピーチしました。
プレゼンテーション=Advanced
クロージングセレモニーの様子
プレゼンテーション終了後、全員が小講堂に集まりクロージングセレモニーが行われました。ファシリテーターから、生徒全員に終了証が渡され、その後、各グループリーダーから挨拶があり、閉会後参加者全員で記念撮影をしました。その後も生徒たちと保護者の方も交えての記念撮影会となり、いつまでも別れを惜しんでいました。
感謝のハイタッチ
お世話になったグループリーダーの方々
9月30日(土)、本校主催の第1回「中学校説明会」が行われました。
本日の会については、およそ260組のお客様に御来場いただきました。心より感謝申し上げます。
説明会では、第1部として小講堂にてスライドを用いて成城中学校に関する説明をいたしました。校長から「沿革・教育方針と今後の展望」について、進路指導主任の有阪から「教科教育・進路指導」について、入試広報室の宮本から「行事・クラブ概要」について、中学教頭の元島から「入試概要」について、それぞれお話しさせていただきました。 成城での1年間の生活の流れや、進学実績等については、「年間行事」や「進学情報」のリンク先をごらんください。
小講堂での説明の後に、複数の班に分かれ、校舎内を御見学いただきました。天気がよかったこともあり、グラウンドの体育の様子などもごらんいただけました。
生徒たちの元気な様子を十分にごらんいただけたでしょうか。
今後も本校主催「中学校説明会」は1月13日の第7回までありますが、毎回同じ内容でございます。第1回の「高等学校説明会」は10月14日(土)に行われます。御参加お待ち申し上げております。
なお、説明会は予約制となっております。各説明会の御予約は説明会のおよそ1カ月前から行えます。
日本で3番目に高い奥穂高岳(3190m)山頂にて
去る7月28日から7月31日にかけて、山岳部は北アルプスにて夏合宿を行いました。本日はその様子をお伝えします。
初日、生徒たちは朝7時半に新宿駅に集合。貸切バスで北アルプスの玄関口である「上高地」を目指しました。
昼過ぎ、登山用の靴に履き替えていよいよ登山開始。初日は平坦な山道を約3時間歩いて幕営地の横尾にきました。例年のように、成城高校の大先輩である横尾山荘のご主人にご挨拶してテントを張り、翌日に備えました。
2日目は重い荷物を標高2300mの涸沢まで担ぎあげ、体力に余裕のある者は一気に北穂高岳(3106m)にアタックしました。涸沢から山頂まで2時間のスピード登山でした。
3日目は今次合宿の目標である奥穂高ヶ岳(3190m)と涸沢岳(3110m)に登頂。クサリとハシゴが連続する難所ザイテングラートなどを含むコースに苦戦したものの、コースタイムよりはるかに短い時間で行動できました。天候には恵まれなかったものの、全員が2つの3000m峰の頂を踏んだことになります。
この日はそのまま横尾に降りましたが、本谷橋から横尾まで、余力のある部員はトレイルランニング。重い荷物を背負ったまま30分で走破した猛者もいました。
最終日はのんびりと明神池周辺から上高地を散策し、お風呂で4日間の汗を流しました。
どの部員も、山男らしくなって帰京しました。
北アルプスらしい岩場
ベースキャンプ涸沢をふり返り、ここまでの道程を確認します
ハンドボール部は8月7日から12日にかけて中高合同の夏合宿に行ってきました。
前半は天候に恵まれず、雨がやんでもグラウンドが使えない日が続きましたが、その間は山の地形を利用したランニングを精力的にこなしました。後半は無事にグラウンドも乾き、グラウンドを使用しての練習もできました。東京ではなかなかできない量のランニングや、まとまった練習など充実した時間が過ごせたのではないでしょうか。
なお、写真は最後の合宿となる高校2年生や、初の合宿となった高校1年生たちです。
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