土を楽しむ

ひたすらに打つ

木工で考えるコロナ禍の1学期も子どもの学びは続いていました。「そうごうの時間」は子どもたちがほんとうに楽しみにしています。それは子どもが思う通りの活動が担保されていて、その活動(遊び)に集中できるからだと考えています。

土コーナーでは幼稚園や保育園で慣れ親しんだ油粘土ではなく、土粘土を使って好きなものを作ります。土粘土は乾くと固くなる性質があるので、子どもたちは湿り気に気を付けながら制作しています。ここでは長い時間、自分の作りたいものを作れるので制作中の子どもたちは集中しています。写真の子のご機嫌な表情には、好きなことを心から楽しんでいる満足感が浮かんでいます。次の時間に作った作品は、窯で教師に焼いてもらい持ち帰ることになっています。

木工コーナーでも子どもは気に入った木材を選び、自分の想像力を駆使して作りたいものを決め、それに向けて制作します。1年生は材料から見立て遊びを楽しみ、ボンドで木材を接着し、マジックで絵を描く子が多いのに対し、2年生はのこぎりで木材の大きさや形を変え、金づちと釘でしっかりと固定し、サンドペーパーでていねいに作品を仕上げていきます。
写真の男の子たちは雨を避けて屋根のある場所で一生懸命にくぎを打っていました。釘で木を固定するには条件やコツが必要です。教師のアドバイスを聞きながら作ることも、自分のやり方で納得するまでやってみることも、子どもの学びにつながるので、教師は無理強いはしません。
写真の女の子は、ドングリをどう並べたらいいかを自分の感性をもとに一生懸命に考えています。尊ささえ感じるすてきな姿です。
そうごうの時間に正解はありません。正解のない問題に真剣に向き合えることは、子ども時代のとても大切な学びの一つだとかんがえるからです。

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