6月2日(日)、卒業生で教育実習に来ている加藤 仁先生にお話をしていただきました。
テーマは「夢現(むげん)」
現在は社会人チームでプレーしているそうです。
中学3年生時、全国大会(adidas cup)出場(前列一番左)
実は中学1年生時、腰の骨を骨折し、3か月リハビリ。
現在も腰痛と付き合いながら、生活しています。
長友選手(日本代表)のように体幹トレーニング(特にインナーマッスル)を行い、怪我をしにくい身体づくりを中学1年生から始めました。それは自分の為です。
普段考える事あるかな?
「誰の為にサッカーをしていますか?」
自分が中学時に所属していたクラブチームは監督、コーチが怖くて、かなり怒られていました。その時に「怒られて嫌だな」「練習きつくて嫌だな」と思うことが多々ありました。しかし何のためにやっているかを考えた時に、「自分の為に、サッカーをやっている。」「怒られないようにサッカーをやるのは違う。」「大好きなサッカーだから自分のためにやろう!」君たちも是非、自分の為にサッカーをやってほしいと思います。
高校2年、年末合宿で肩の脱臼(カテゴリー編成の為の合宿)
肩の脱臼後、みんなに支えられて3月に復帰。
3年生になり最後の年、小学生からの夢だった選手権出場を目指して少しずつ前に歩み始めた5月、練習中に膝を怪我。
写真はクラスメイトであり、チームメイトである仲間です。
肩の怪我に続き、また苦しい日々が続きましたが、仲間に助けられました。
半月板損傷でした。手術をしました。
かなり落ち込みましたが、石田ミホコさん(元なでしこリーガー)の「はじまりの歌」の中の歌詞が好きで、聞いてました。モチベーションを上げる意味でも、必要でした。
この歌のおかげで、心が折れずに頑張れました。
リハビリや、きつい練習も自分の為にと、頑張れました。
みんなも時間がある時に、聞いてみてください。
最後、トップチームに上がれませんでした。
トップに上がれない他の選手が「なぜ俺が上がれないんだよ」とか、かなりネガティブでマイナスな、チームに亀裂が入るような言葉を言ったり、態度を取ったりといったことが出てきました。
しかし自分は3年間一緒に闘ってきた仲間だし、チームの為に何ができるのか?
そう考えた時に最後の選手権で、「応援リーダー」をやろうと自分から言いました。
写真の彼は同級生の「コナー君」
彼が選手権の途中で帰国しなければいけなくなり、みんなでコナーの10番に日の丸
とメッセージを入れてコナーが出場する最後の試合時にプレゼントしました。
応援席でコールリーダーをしていました。
残念ながら、試合は負けてみんな泣いていたけど、自分は泣かずに最後まで応援席で出場した選手たちに向けて、感謝の気持ちを連呼していました。
選手権予選終了後、加藤先生が仲間に感謝の気持ちを伝えるために動画(写真付き)を編集し、みんな(仲間)にプレゼントしたものを観せていただきました。
当時の事がわかるような、また中学生みんなが引き込まれるようなものでした。
加藤先生だからこその目線。素晴らしかったです。
また応援旗「タフ」「共に闘おう」は3年生みんなで作りました。
当初は、なぜこんなもの作る必要があるの?と口に出す3年生も多かったのですが、最後までみんなで仲良く協力してやろうよ!と加藤先生が言い続けたため、まとまったそうです。
加藤先生以外にも、けがと向き合い、また病気と向き合っている選手がいて、みんなで何ができるか?真剣に考え、行動に移した結果です。
何事も「それぞれの立場で、チームの為に最後までやりきる!」ですね。
また、担任の増田先生が、1年生次から「愛されるアスリートクラスを目指そう」を目標に掲げ、3年間それを意識して頑張ってきました。
最後の応援もサッカー部だけではなくて、みんなで応援しよう!と学校にお願いして、チアや、吹奏楽部、一般生徒にも「昼休みやるのでお願いします」と学校で言い続けました。
試合当日は雨でしたが、保護者の皆様、サッカー部に興味のない生徒も含め、たくさんの人たちに応援していただきました。
その時に「みんなに愛されるアスリートクラスに少し近づけたのかな?」と感じたそうです。
加藤先生の好きな言葉
「夢現」むげん
・自分の夢に向かって、目標等たててがんばってほしい!
加藤先生は大きな目標と、小さな目標を必ず立てます。
その為に何が必要か、逆算して考えます。
加藤先生は現在、保健体育の先生になりたいという夢をもって頑張っています。
自分の夢に向かって頑張れる人は、仲間の夢も大切にできます。
思いやり、謙虚さ等、仲間を大切に思う気持ち。これがチームに不可欠です。
特に、中学校サッカー部は学年ごとの活動ではなく、1年から3年が一緒に活動しています。互いを支え合いながらいきましょう!
自分の可能性は無限大!
・サッカーはそんなに上手ではなかったけども、試合中控えに入っても、監督にアピールするためにも、ケガをしないためにも、ウオーミングアップをしっかりやって、常に上を目指していたそうです。
みんなもこれから意識を高く頑張って行きましょう!
加藤先生、貴重なお時間、お話、ありがとうございました。
前列中央が加藤先生です。