2016年6月25日(土) 14時~

会場:視聴覚室

講師:池田 浩先生(日本サッカー協会理事、日本サッカー協会 医学委員会 委員長)

今週3回目の心の授業です。講師の先生は、なんと、前回ブラジルW杯に出場したサッカー日本代表チームのチームドクター。

池田先生は小学生時からサッカーをやっておりましたが、高校生の時に骨折し、これがきっかけで、スポーツドクターになったそうです。

今回の池田先生からのお話でのポイントです。
1.ドクターの仕事は治療がメインと思われているが、実は予防の知識を知ってもらい実行できるかが重要。特に膝専門だけあって足を着いた時の、膝の向きは重要。

2.ドーピングについて(中学生には関係ないかもしれないが、高校1年生の国体から
ドーピング検査がある。)スライドを見て選手とキャッチボールしながら意識させていました。またテニスのシャラポワ選手にも触れていただきました。
実際に市販薬の風邪薬を飲んで、引っかかった例を紹介していただきました。

3.代表選手の岡崎選手の話は有名ですが、個人で走力のエキスパート(現在大学教授)と契約し、走り方から細かい部分までサポートしてもらい、現在の岡崎選手がおります。常に現場で満足せず、前を見て先を考え行動に移しています。

4.スポーツ外傷とスポーツ障害の違いについて丁寧にお話頂きました。
(監督から:昔、コーチの資格を取る時に、筆記試験に出していた問題で、重要です)
またプロは痛みがあっても監督とドクターが相談し、プレーをすることもあるが、育成年代では絶対にやってはいけない。

5.代表選手の長時間の移動(飛行機では全身タイツで筋肉に刺激を与え筋疲労や
エコノミー症候群を予防している)
また海外での食事では、まず選手は生野菜を沢山食べるなど、選手や保護者にとってありがたいお話はでした。

その他
Jリーグのチームに長年携わり、365日、選手はもちろん、選手の家族にまで関わり、「家族とサッカーとどっちが大事なの?」と言われ続け、家庭に迷惑を かけながら仕事をしてきたということがわかりました。過去で一番ショックだったのが、「お父さん たまには家まで遊びに来てね」とお子さんから言われたことで、今だに忘れられないということでした。
また日本代表のチームドクターになって以来、携帯電話の料金が半端じゃない生活。特に海外選手からの電話に出られず、自分から (例えば)香川選手にかけると、怪我に対しての話だけで30分から1時間かかってしまう。最近は海外選手が増えたので、家族会議を開き、自分の携帯を家族 みんながとりやすいところに置き、まずかかってきたら、誰でもいいから電話に出るそいう方法にしたそうです。すると、これが功を奏してかなり料金を抑える 事ができたという、涙 涙の物語も聞かせていただきました。

今回のお話は とても貴重なお話で、選手が自分の財産にするか否かが問題です。

池田先生、本当にありがとうございました。



AEDの必要性、AEDがなかった場合はどうするの?成立学園中学校サッカー部は常に携帯しています。選手全員毎年普通救命講習を受講しています。


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