「~ですわよ」と言ったら「お嬢様」、「わしは~じゃ」といったら「老人」・・・物語でこのような言葉遣いの人物が登場すると、それぞれの人物がイメージできると思います。しかし、現実にこういう話し方をしている人がいるかというと、はなはだ疑問です。(いや、いませんよね、たぶん)
ということで、こうした言葉遣いはいわゆるフィクションの世界におけるフィクションの「言葉遣い」です。いわゆる「役割語」と呼ばれるもので、こうした言葉遣いを意識することで、われわれの共通意識(もちろん、それは「固定観念」でもあり「バイアス」でもありますが)を意識するきっかけになります。
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当日は、各自がiPadを持参して図書室に赴き、さまざまな年代のさまざまなジャンルの作品における「役割語」を探し、与えられたフォームに入力していきました。
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今回は限られた時間内での収集だったので、そこまで多くの言葉遣いのサンプルは得られませんでしたが、こうした授業が将来の「研究」でのきっかけになればと思っています。次回の授業では、今回集まったサンプルをまとめ、気づいたことを発表していきたいと思います。

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