大学の附属学校である聖徳大学附属小学校(千葉県松戸市)では、授業研究が盛んに行われています。研究対象の教科は算数と国語です。授業研究は年に20回程度おこなわれますが、本日は、授業研究を実施する学級以外の児童全員を下校させ、全教員が授業を観察する代表研究が行われました。

今回の代表研究は「単位量当たりの大きさを用いて比べる」5年生の算数の授業でした。 学習課題は「A店では、えんぴつが10本630円、B店では8本520円、C店では1ダース720円でした。どのお店で買うのが一番お得でしょうか」というものでした。

児童からは「えんぴつを120本買うとすると、A店では7560円、B店では7800円、C店では7200円になるので、C店がお得」というえんぴつの本数の最小公倍数を用いた考えが出されました。これは、前回の授業で学んだ考え方を生かした考え方です。

一方、「1本当たりの値段を計算すると、A店では63円、B店では65円、C店では60円になるので、C店がお得」という1本あたりの金額で比べる考え方も発表されました。

協議会では、講師としてお招きした聖徳大学教授の松山武士先生(本校前校長)から、単位量当たりの大きさについての説明や授業に関する講評が行われました。さらに「評価規準」についての解説と評価のポイントについても述べられ、私達教員は、明日からの授業にすぐ役立つ知見を得ることができました。

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