一件の保護者からの連絡が副校長にあったそうです。駅の売店などで毎週売っている朝日新聞社の週刊誌「AERA」(アエラ:2012年7月9日号) に、サッカー元日本代表の中田英寿氏が連載を持っていて、そこに小笠原流礼法宗家小笠原敬承斎先生との対談後の感想を書いているとのお知らせでした。それ だけならその方も本校までわざわざ連絡してくださることはなかったでしょうが、次の一文に心を動かされたのだと思います。中田氏いわく「ケース・バイ・ ケースで対応できる礼儀作法が身についていれば、世界中どこに行っても通用するだろう。最近、中学校でダンスの授業が始まったというが、小学生くらいから 学校の授業で礼儀作法を必修にすればいいのではないだろうか。本当の意味での国際人を育てようと思ったら、英語よりも先に身につけるべきことのような気が する」と。

私も読んで思わず「必修の小学校が27年前からここにありますよ」と大声で叫んでしまいました(おっと、これは礼法違反。慎みが肝心でした)。しかし、 あの中田が礼法の価値に目覚めてくれた。これは大きいことだと直観して学園長先生にもお伝えしておきました。考えてみれば、現役時代から中田選手にはス ポーツマンというより近世武士の孤影を感じ、武道家ならぬ運動家というイメージをその横顔に見てきた私としては、氏が礼法に関心の矢を向けたということも 何か納得できる気がしました。小笠原流礼法は鎌倉時代からの武家の作法なのです。なにはともあれ、中田氏の本校訪問が実現しないかなあと願っているところ です。

聖徳大学付属小学校 校長 佐藤 幸雄

続きは学校ホームページよりご覧ください。

http://www.seitoku.jp/shogaku/principle_blog/index.html

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