浜松町にある劇団四季の四季劇場「秋」にて、「ジョン万次郎の夢」の観劇がありました。浜松町の駅での集合でした。電車に不慣れな人には、ひと苦労あったようでした。「反対側の改札に行ってしまった。」といってくる人もいました。それでも時間通りに全員が集合し、劇場に向かうことができました。

後ろの方の席だったのですが、劇場自体が小さく間近に舞台を見ることができました。劇場だからこそ感じられる空気がありました。生だからこそ感じられることもありました。話は、万次郎たちが土佐の浜から漁に出る場面から始まりました。浜辺から、海へと船を繰り出していきました。目の前には、大海原が広がってきました。布の動きが海の雄大さを表現していました。あらしに荒れ狂う海、嵐が去った後の静かな海…様々に表情を変えていきました。夜になると、影絵のように海に船と人が浮かび上がり、藤代清二さんの影絵を見ているようでした。嵐に遭い、無人島へたどり着いた万次郎たちが、アメリカの船に助けられました。言葉のわからないアメリカの人とどうやって会話したのか、面白おかしくやり取りが行われました。…

舞台は歌あり、踊りあり、また笑いありでした。次々に起こる困難に万次郎がどう向かっていくのか、また、どうやって夢を実現させていったのか、その入り口の部分を舞台で、たどっていくことができました。

子どもたちからの感想に「万次郎のその後がどうなったのか気になりました。」とありました。調べてみるとも。一つのことをきっかけに世界を広げていけるのも子どもたちの素晴らしい力です。困難に負けない万次郎の生き方を子どもたちにもと思いながら帰路につきました。

 

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