ホテルを後にして、カランドラへと向かいました。ブリスベンから1時間ほどのところです。ウォーターフロントの開発が進んだところで、きれいに整った町並みでした。
子供たちは車中で、家族あてに絵葉書を書きました。
学校では、図書室に通していただきました。荷物を置いて、外に出ていくと、バディーとなる人たちが待っていました。名前を呼び、対面が始まりました。最初こそ何を話したものかと戸惑っていた人もいました。その後、一緒に昼食でした。聖徳の子供たちは、用意していただいたピザとジュースとフルーツやスナックをいただきました。バディーとの最初の食事です。積極的にバディーのほうから話しかけてくることもありました。バディーのそばには、友達がいて一緒に食事をしているところもたくさんありました。子供たちの期待も大きかったようです。
昼食後は、午後の授業があります。それまでの20分ほどの時間、一緒になって遊んでいました。サッカーをする人、校内を案内してもらった人…。前の日にはあんなに不安そうにしていたのに、元気いっぱい、すっかりと打ち解けていました。
子供達は、3年生から6年生までの4つのクラスにそれぞれ分かれ、普段の授業を受けていました。それぞれのバディーと一緒に授業を受けました。
3年生は、「ものの温まり方」の授業。ビデオを通して、また実験を通して学習をしていました。
4年生は、歴史の授業。オーストラリアがその昔囚人を送り込むところであったことについての学習です。こちらは、先生がしました課題をインターネットで調べていく学習でした。歴史の学習とともに、調べ学習の仕方を学んでいました。i-podを一人ひとつ使い調べていました。こちらは、具体物もなく、理解ができなくて悩んでいる人もいました。それでも、バディーの人は、かみ砕いて説明していました。根気強いその姿勢が印象的でした。
5年生は、薬品の入ったペットボトルに風船をかぶせる授業でした。なかなか思うように風船がつかなかったのを見かねて、僕がつけると、率先して風船をつけようと挑戦した人もいました。言葉ではない何かが子供たちの中で働いていたように感じます。
6年生は、教室に行くと誰もいませんでした。みな校舎のわきにある農園にいました。鶏の小屋の中にはニワトリを手に持った聖徳の子供たちがいました。また、摘み取った花を頭につけている人もいました。もうすっかりと子供たちは打ち解けていました。クラスの男の子に次々花をつけ楽しんでいる女の子もいました。こういう関わりも子供たちの中にあるのだと改めて感じました。