まず、弁護士の先生から「人権ってなんだろう?」との質問がありました。子ども達からは「人の権利だと思います。」等の声が。子どもにも、もちろん人権があること、それを脅かすようなことは決して許されないことをお話ししてくださいました。
次に「いじめって何だろう?」との質問がありました。すると、子ども達からは以下の答えが返ってきました。
・暴力 ・仲間外れ ・言葉の攻撃(のろま・頭が悪い等)
・人の心を傷つける ・やられて嫌なことをする
・裏切る ・一人ぼっちにする(無視やシカト)
・一人を集団で攻撃する
・とてもひどいことをする(机にバカと書く、靴を隠す)
もちろん、これらの行為は決して許されないことであり、子ども達も重々理解していました。
では、「いじめはいじめられる人が悪いのか?いじめられても仕方がないのか?」の質問に対し、子ども達に次の3つの選択肢から挙手を求めました。
1.いじめられる人が悪い
2.いじめられる人は絶対に悪くない
3.時によっては、いじめられる人が悪い
子ども達の返答は、1…0人、2…3人、3…28人
という結果でした。3の理由は「過去に嫌なことをして、困らせたのであれば、自分もその気持ちをあじわう知るべき」などでした。
それに対し2は、「過去に悪いことをしたとしても、それはいじめていいということにはならない」「仕返しはダメ。いじめをするのはやりすぎ」という意見が出ました。
本多先生から「いじめられる人は、いかなる理由があっても、悪くない。いじめは、絶対に許されない行為である」と教えていただきました。また、実際にあったいじめの内容といじめにあった人がしらさぎっ子と変わらない年齢で自ら命を絶ったお話をしてくださいました。子ども達は、真剣に向き合ってくれました。
その後、ドラえもんの登場人物を具体的にあげ、「見て見ぬふりをすること」「いじめを助長するような発言」といった周囲の行為についても、グループで意見交換をする時間をとりました。
授業後に私のところへ「実際にあった話がとてもショックだった」と話に来てくれた人もいました。
子ども達には、この授業で話し合ったこと、聞いたこと、見たこと等、心に留めて、これからの学校生活を心身共に健康に楽しんで欲しいと考えています。
5年学級通信から