飛行機の中で一夜を明かし、一行はブリスベンに到着しました。飛行機の中では十分な睡眠時間が取れない子も多く、すこし眠たそうな様子でした。機内から一歩踏み出すと、そこはもうオーストラリア!!「来たんだなぁ…。」と感動の声を上げている子もいました。今、オーストラリアの季節は冬。今朝の気温は11℃でした。防寒着は羽織ったものの、暑い東京からきた我々にとっては少々寒いと感じるほどでした。
ドキドキの入国審査。スムーズに進むことができました。係員の方が日本語で、「タベモノ、オニギリ、ないですね!」と、ニコニコ顔で子ども達に話しかけてくれました。(オーストラリアは食品の持ち込みが禁止されているため。)「わぁ、日本語話してくれた!」…ちょっとした気遣いが嬉しいものです。
さて、現地スタッフの方々の迎えを受け、バスに乗り込みました。まずはじめに、ブリスベンの街が一望できる「マウント・クーサ」という丘に行きました。清々しい青空の下で集合写真をパチリ。子ども達は大はしゃぎで眼前に広がる景色を写真に収めていました。
次は、「ローンパイン・コアラ・サンクチュアリー」に向かいました。この旅に参加した理由に「コアラを抱っこしてみたい」と書いた子も多かったのですが、子ども達が大変楽しみにしているオーストラリア固有種とのふれあいができます。
入場ゲートをくぐると、まずはじめに出迎えてくれたのは大きなコウモリです。他にも珍しいオウムや鮮やかな色の鳥たちも子ども達を迎えてくれました。カモノハシの愛らしく泳ぐ姿、トコトコ歩くタスマニアンデビル、日向ぼっこ中のディンゴなどを見ながら、いよいよコアラの抱っこ体験の場所に着きました。そこで一人一人、大事そうにコアラを抱えて写真を撮ってもらいました。意外と重かったという感想が多かったです。温もりを感じる触れ合い。より一層可愛いなぁという気持ちが増したようでした。そのあと、カンガルーの餌やり体験をしました。食いしん坊のカンガルー達が子ども達の手からペレットを舐めて、取っていきました。くすぐったそうでした。エミューも興味を示して寄ってきました。間近で見るとかなりの迫力でした。
お昼はチキンとビーフ、ご飯、サラダを食べました。昨夜と今朝は眠気や疲れで、機内食をほとんど食べていない子もいました。ここではみんな食欲回復。もりもり食べて午後の活動に臨むことができました。
午後は、シープドックショーと羊の毛刈りショーを見ました。牧場犬が上手に羊の群れを追い込んでいきます。思わず拍手が沸き起こりました。羊の毛刈りも、係りの男性が慣れた手つきであっという間に羊の毛を刈り取っていました。皆、驚いていました。刈りたての羊の毛も触ってみることもできました。
その後、オーストラリア固有種について、子ども達が専門の方に質問できました。特別な時間です。今回子ども達の質問に答えに来て下さったのは、オーストラリア日本野生動物保護教育財団理事長であり、日本獣医生命科学大学客員教授でいらっしゃる水野哲男獣医学博士です。子ども達が、事前学習で動物について調べたこと、今日実際に見たことから生まれた疑問・質問次々にしていきました。水野博士は丁寧にその一つ一つの質問に答えてくださいました。
ローン・パインを後にしました。長旅の疲れもあってか、バスの中ではぐっすり眠っている人も多かったです。ホテルに到着すると、少し休んで、夕食となりました。
二日目の日程を終えました。怪我なく病気なく20人全員元気です。今夜はぐっすり睡眠をとり、明日からいよいよ始まるホームステイと学校での活動に、体調万全で臨みたいと思います。
本日の日記より。
「目が覚めたら、すぐに朝食が出てきてお腹がいっぱいになりました。ご飯を食べ終わったらすぐに着陸態勢に入りました。窓の外の景色がとてもきれいでした。着陸して外に出たらとても寒かったです。その後ローンパインに行き、コアラなどを見ました。最初にインコなどを見ました。オウムは言葉を言うとその言葉が返ってきておもしろかったです。お昼は、ご飯に肉や野菜をかけて食べました。肉がとても美味しかったです。デザートはメロンを食べました。おいしくて僕は六個食べました。その後、ワニやヒクイドリを見ました。ヒクイドリは体が大きくてとても強い足を持っています。最後に質問を聞くことをしました。いろいろ分かって良かったです。」

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