朝8時。それぞれのホストファミリーに送られて、子ども達が登校してきました。どんな部屋だったか、どんな遊具があったか、どんなペットがいたかなど、子ども達同士であれこれ話が弾んでいました。昨夜は、日本から持ってきたお土産や自己紹介のアルバムを見せたり、話題を見つけ会話に挑戦したり、その家の子どもと遊んだりして過ごしたと言っていました。すっかり仲良くなっているのだなと感じました。夕食の片付けなどを進んで手伝って喜ばれた子もいました。
明るい表情がたくさん見られました!
今日は朝からバディーと一緒に授業に参加しました。2グループに分かれ、3、4年生のクラスにぞれぞれ入りました。英語(日本での国語に当たる)授業、音楽の授業、体育の授業などがありました。英語では、名詞の単数形と複数形が書かれたカードを切り取り、二枚を組にして、ノートに貼る作業をしていました。どうすればいいか分からなくても、バディーのしていることを真似ることから始めていました。音楽では、一人ひとつ、マラカスやタンブリン、ウッドストックなどの楽器を持ち、リズムを演奏をしていました。音楽の活動では、見よう見まねで、一緒に演奏を楽しんでいました。積極的に前に出てドラムを叩いた子がいたり、リズム打ちの指示を出すリーダーを買って出た子もいました。さすが物怖じしない聖徳の子です!体育では、広い芝生のグランドに出て、テニスボールを使った運動や、縄跳び・日本の竹ぽっくりに似たもの・投げたり飛ばしたりして遊ぶもの等、いろいろな道具を使った運動をしました。一緒に体を動かし、楽しく授業に参加できました。
教室での授業では、子ども達それぞれが自分の進度に従って静かに活動していたり、本の内容や歴史の話を聞いたり話し合ったりするものもありました。説明は全て英語ですので、どうすればいいか、何をしていいか分からないことも多かったと思います。そのようなときの大きな助けが、バディーでした。困ったときには、いつも、バディーが笑顔で教えてくれてました。また、実際に授業に参加して、授業の雰囲気が日本とは全く違うことに驚いていました。子供たちにとって、大きな刺激となったようです。カーペットに座って先生の話を聞いたり、教室にソファーがあってそこでも活動できることも大きな驚きでした。
今日は、モーニングティーの時間もありました。子ども達は、楽しみにしていました。ホストファミリーが持たせてくれた大きなランチボックスの中に、フルーツやスナック、マフィン、ジュースなど、食べきれないほどの軽食が!バディーと一緒に広場の思い思いの場所に腰を下ろし、楽しいひと時を過ごしました。食べ終わると、すぐに、校庭の遊具に飛びついていました。昨日は少々遊び足りなかったのでしょう。今日は、珍しい遊具でたっぷりと遊ぶことができた様子でした。
さて、今日のメインイベントの一つ、「ブーメラン作り」がありました。この時間は聖徳の子ども達だけが集まり、アボリジニーから伝わる伝統的なブーメランを真似て絵付けの作業を行いました。好きな動物の絵を中央に書き、その周りに点や線を使って模様を入れました。それが終わると、みんなで校庭に移動しました。今日は特別にアボリジニーの方に来ていただきました。伝統的な絵や楽器、道具の説明や実演を見聞きすることができました。まずは伝統的な吹奏楽器である「ディジュリドゥ」の実演をしてくださいました。休みなくリズミカルに響く低音に子ども達も目を輝かせながら聞いていました。子ども達への歓迎の曲だったようです。ディジュリドゥが、シロアリによって食い荒らされ中が空洞化したユーカリの木から作られることを学びました。その後、アボリジニーが狩りをする様子を表現した踊りを鑑賞しました。木々の様子の変化から季節を知り、魚の群れの位置をワシの飛ぶ様子から知るという表現、またイルカによって魚の群れを追い込んでもらい、捕まえた魚の分け前をイルカに捧げ感謝を示す表現などがありました。ボディペイントを施し、独特な銛を持っての踊りでした。最後には踊りの一部を子ども達も一緒に体験しました。初めは恥ずかしがっていた子ども達でしたが、最後は全員参加で楽しく踊りました。子ども達が一番楽しみにしていたブーメランを飛ばす実演は、残念ながら本日は強風のため行われませんでしたが、代わりに銛を遠くに投げる実演をしてくださいました。力強く投げた銛は、はるか100m以上先まで飛んで行きました。かつてはそれによって遠くにいるカンガルーを仕留めたりしていたそうです。
帰りの会を終え、「もうすぐホストファミリーが迎えに来ます」と言うと、中には「イェー!!」とガッツポーズをした子ももいました。この様子だと、きっと二日目の夜も楽しく過ごせそうです。

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