続いて、こちらの学校で行われている、小学生対象の日本語の授業を見せて頂きました。ちょうど聖徳の子ども達が英語の授業をしているように「みなさんこんにちは」「先生こんにちは」「お元気ですか」「はい、元気です。」という挨拶から始まりました。ウォーミングアップでは、海外でも人気のあるポケモンのカードを使って自己紹介のゲームをしました。「はじめまして。私は⚪︎⚪︎です。どうぞよろしく。」と言ったら、「じゃんけんぽん」と言ってジャンケンをします。勝ったら相手のカードがもらえます。聖徳の子ども達がこちらの子ども達とペアになるようにしてゲームに参加しました。オーストラリアの子どもたちも、先生の日本語での指示をよく理解しており、また一生懸命に日本語を話そうとしていて可愛らしかったです。聖徳の子どもたちはどんな風に感じたのでしょうか。ウォーミングアップのあと、今日は日本の昔遊びをグループに分かれて体験しました。どんぐり型のコマ、折り紙、箸づかいのゲーム、コマとけん玉の4種類です。対象だった子ども達にとっては初めての経験だったようで、聖徳の子ども達のお手本を熱心にまねて楽しんでいました。コマやけん玉の得意な子達が大活躍していました!「Wow!! Cool!!」と賛辞の声を浴びていました。折り紙の得意な子も、羽ばたく鶴やカメラ、パックンチョなど得意なものを作ってあげて、喜ばれていました。最後に、みんなで楽しい動作遊びと、なんと「ようかい体操第一」を踊りました!!こちらでも知られているのですね。照れ臭さも忘れて全員で動画を見ながらにぎやかに踊りました。大変楽しそうな光景でした。

 さて、今日はまだまだ続きます。お昼の時間にはバディーとのお別れ会をしました。始めに、日本の学校唱歌「茶摘み」を歌とリコーダー、て遊びで発表しました。本当は手遊びをここでバディーとしたかったのですが、時間が押していた関係でできなかったのが残念です。続いて学校が用意してくれたピザやジュースと囲んでバディーと昼食を食べました。ここで午前中に書いた「サンキューカード」も渡しました。中には肩をくんだりハグをしたり、別れをとても惜しんでいる二人もいました。一緒に居られる時間は少なかったのですが、バディーたちはとても親切で優しい子たちばかりでした。聖徳の子どもたちにプレゼントを用意してくれているバディもいました。最後に、みんなで聖徳音頭を踊りました。日本から持ってきた「祭」と書いてあるハッピを着て、大きな一つの輪になって踊りました。バディーたちも見よう見まねで一緒に踊ってくれました。踊りのあと、着ていたそのハッピをそれぞれのバディーに着せてあげて、お別れ会を終えました。

午後にはもう一つ、聖徳の子どもたちが先生になって教える「日本文化紹介」の授業が待っていました。「あやとり」のプレゼンテーションです。対象は5、6年生です。始めに、あやとりの紹介と、飛行機、ほうき、ハシゴと東京タワー、マジックそれぞれのグループが見本を見せました。練習してきたとおり、グループの何人かが同時にあやとりを完成させ、英語で「It’s a ___」と見せます。事前に調べたところによると、海外にもあやとりはあるようなのですが、ここではあまり知られていないようだったので、5、6年生の子どもたちも担任の先生方も大変興味深そうに見ていました。テレビもゲームもなかった時代から、子どもたちの遊びとして親しまれてきたことを伝えました。ここでも聖徳の子どもたちは自信を持って先生役をしていました。こちらに来てもう一週間。英語で話すことにも、ほとんどためらいがなくなっていました。子どもの適応力には目を見張るものがあります。

忙しい一日を終え、子どもたちは元気に帰っていきました。「もう明日帰るのか…」なんて残念そうに呟いている子もいれば、「あぁ…困ったな、日本にいる家族には早く会いたいし、でもここにももっといたい!複雑な気持ち!!」と言っている子も。最後の一日をホストファミリーと過ごして、明日は早朝5時の集合で空港に向かいます!!

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