日本が近代国家への道を邁進していた明治25年(1892年)。
いまだ男性優位の風潮が蔓延るこの時代にあって、『淑徳』は、
女性の自立を掲げた一人の教育者の、燃えるような教育への情熱によって生まれました。
その人の名は輪島聞声。
我々は尼僧でもあったこの方を、今も校祖と仰いでいます。
校祖は、女性の自立の基を『静淑の徳』という、
深い知性と、情緒に富んだ人間性とに備わる、高潔な人格に求められ、
その涵養の大切さを繰り返し説かれました。
因みに校名=淑徳が、この言葉に由来していることは申すまでもありません。