5月の連休が過ぎると、菅生の地に初夏の香りが漂い始めます。いっせいに木々の
緑が濃くなり、彩りが豊かになります。教室の窓を開けると深呼吸したくなるような、
さわやかな風が吹きぬけます。
都内でこれほど緑豊かな場所にある高校も珍しいかもしれません。菅生高校を創立
した島田久先生は「自然が教科書」という言葉を掲げました。多くの動植物に恵まれ
た土地に菅生高校を設置し、自然とともに共生して欲しいという願いを込めたのです。
この自然に憧れて都会から通ってくる生徒が大勢います。どの生徒も開口一番「空気
がおいしい」と言います。菅生高校では数年前から里山教育を実施するなど、自然環
境を保全する活動を続けています。敷地内を小川が流れ、上流にはトウキョウサンシ
ョウウオが生息し、自然科学部の生徒が定期的に観察しています。
菅生高校においでの際には、ぜひ自然あふれる庭園を散策してみませんか。