開校28年目を迎えた菅生高校は、1983年に「東京菅生高等学校」として

開校しました。今でも自然豊かな森に囲まれた校地は動植物の宝庫です。

この地に学校を建設したとき、周囲の山々から良質の粘土が出てくることか

らヒントを得て、島田久理事長が「美生窯(びしょうがま)」という陶芸窯を造

りました。「美生窯」という名前には、これから未来を担う若人に陶芸のよう

にねばり強く美しく生きて欲しいという願いが込められています。この建物は

瀬戸地方から窯焼きの職人を招いて設計した、本格的なものです。

陶芸は良質の粘土を手に入れるところから始まります。今では産地から購入

している粘土も、最初は近くの山々から取ってきていました。粘土から不純物

を取り除き、良く練ったあと造形します。1週間ほど自然乾燥させてから低温

で素焼きを行い、その後、1200度前後で本焼きすると完成です。今では粘

土を購入していますが、ここ菅生の山々は粘土層が多いのも特徴の1つです。

菅生高校では美術部の生徒が毎年作品作りをします。中には展覧会に出品

できる作品もあります。工芸学科で陶芸を研究してきた先生の丁寧な指導で、

初めての生徒でも立派な作品が作れるので、陶芸をしたくて美術部へ入部し

てくる新入生もいるほどです。

また毎年1月には系列の多摩学院幼稚園から大勢の園児がやってきます。

幼稚園で造形した作品を菅生高校の「美生窯」で焼くためです。2月には作品

展示を行い、多くの保護者に見てもらいます。

こういった経験ができるのも菅生高校ならでは。オープンスクールや説明会な

どで本校へお寄りのさいには、ぜひ「美生窯」をご覧ください。

詳しくは… 菅生学園HPまで

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