日本の固有種で本州および佐渡島に生息し、豊かな森林の象徴とされる「モリ
アオガエル」が今年も友情の泉付近に産卵しました。モリアオガエルは水中に産
卵するのではなく、水辺に張り出した木の枝に泡状の卵塊を産み付けるのが特
徴のカエルです。特別天然記念物に指定する自治体もあるほど貴重な種の1つ
です。
秋から冬にかけて森林に生息しますが、春先(5月~6月)の繁殖期には水辺に
出てきて、産卵行動を始めます。敷地内に小川が流れる菅生高校では、川岸や
友情の泉付近に毎年卵塊を産み付けます。1~2週間で卵からかえったオタマ
ジャクシは、数匹ずつ小川や泉の水面へと落下していき、そこで育ちます。
オタマジャクシの天敵はヤゴやアカハライモリなどですが、運良く成体になったモ
リアオガエルもイタチ、テン、タヌキといった小動物に食べられてしまいます。森林
の葉陰で生きのびたモリアオガエルだけが春先に繁殖行動し、立派な卵塊を作る
ことができるのです。いつでも自然とふれあいながら勉強できる、そんな高校が菅
生高校です。
詳しくは… 菅生学園HPまで

 

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