昨今の冷え込みで、菅生の山々も赤や黄色に色づき始めました。このごろは
多くの中学生や保護者が学校見学に訪れますが、その帰り道、目に鮮やかな
紅葉を楽しむのも格別です。
菅生高校の敷地内にはメタセコイアが植樹され、夏は緑、秋は紅と、葉の色
をさまざまに変化させます。生徒や先生方は1年を通じて、四季の移ろいを
感じながら学園生活を送っています。
ところで、葉の赤い色は何が原因なのでしょう。落葉樹は外気温が下がってく
ると、冬支度を始めます。夏の間たっぷりと日光を吸収し、蓄えた養分を小出
しにしながら寒い冬の生活を過ごすのです。その間、栄養を最も使う器官であ
る葉を落とします。つまり自ら省エネ生活を行うのです。夏は、葉で合成され
たクロロフィル(葉緑素)で日光を吸収し、せっせと栄養を蓄え、冬になる前に
葉の付け根に当たる部分に離層(りそう)を形成します。この離層によって栄養
分の行き来が阻止されるので、緑色の元となるクロロフィルが分解され、代わ
ってアントシアニンという色素が合成されます。この色を私たちは赤色と認識
しているのです。私たちはこのような自然を昔から愛してきました。日本人なら
ではの風習と言えます。
菅生高校へ来た際には、ぜひ秋の紅葉も楽しんでみてください。
詳しくは… 菅生学園HP まで

ページ
TOP