このたびの東日本大震災では、多くの方が被災されました。被災された方々には、心より
お見舞い申し上げます。みなさまの安心と安全、そして一日も早い復興を菅生高校一同心
よりお祈り申し上げます。
さて菅生高校では東北地方で被災された方々の復興を全面的に支援するため、教職員に
よる義捐金、生徒会の呼びかけによる生徒からの義捐金、そして吹奏楽部による復興チャ
リティコンサートの収益金を被災地に送金してまいりました。そして今夏の電力需給のバラ
ンスを鑑み、菅生学園全館(初等学校・中等部・高校)で節電対策に取り組んでいるところ
です。初等学校・中等部校舎(学びの城)、高校校舎に節電ポスターを掲示し、全生徒へ
節電を呼びかけています。全体の電力受給からみれば、ほんの些細なことですが、1人
でも多くの生徒が家庭でも節電を意識すれば、大きな効果が期待できます。まずは学校生
活で無駄な電気を使わないという意識付けをすることが大切なのです。
6月2日(木)午後、生徒総会が行われました。総会の後、英語科講師のPatrick Burke
(パトリック・バーク)先生が登壇し、東北地方のボランティア活動協力を生徒に呼びかけました。
Patrick先生は、春休みやゴールデンウィークに宮城県塩竃市、石巻市、米川市、そして
岩手県釜石市などに行き、個人宅やオフィスの泥かき、壊れた家具の運び出し、写真や記
念品の洗浄などをしてきたそうです。現地には各国からのボランティアが多く入っているそ
うですが、まだまだ人手不足の状態。今夏は、有志生徒を集めてボランティアに行きたいと、
全校生徒の前で呼びかけました。Patrick先生が所属する教会では、この震災で「カリタス
ジャパンボランティア」という団体を立ち上げました。趣旨に賛同してボランティアに協力し
ていただける方々を現地でサポートするのが目的です。こうしたサポート体制を受け、翌日
の説明会には多くの生徒がつめかけました。
ボランティアをしたくても、現地の寝食をどうするか、身の安全などを考えると躊躇してしま
う生徒が多いのが現実です。今回は教会側が全面的に支援してくれるということで、手を挙
げてくれた生徒が大勢いました。本当に心優しい生徒に頭が下がる思いです。今後はボラ
ンティア活動に向け、生徒が障害保険に加入するなど、準備を滞りなく行っていきます。
菅生学園は、これからも東北地方の復興を全面的に支援していきます。