10月13日は菅生高校の開校記念日です。今から29年前に菅生高等学校があきる野市に

誕生しました。いわば誕生日といえます。周囲が緑に彩られたこの地に、創設者である島田

久先生が、「将来有る若人に夢を与えよう」と考え、菅生高校を誕生させたのです。

毎年同日に開校記念式典を開き、その都度各方面から多くの著名人の講演をお願いしてきた

菅生高校では、今回世界で最も有名な数学者であり、またアコーディオン奏者でもある秋山仁

教授をお招きしました。秋山先生の「或る舟は東に進み、同じ風で或る舟は西に進む」と題さ

れた講演では、とても分かりやすい口調で生徒の心に染み入る講演をして頂きました。

秋山先生の紹介が終わると、先生は大きな身振り・手振りを交え、壇上を右に左に動きながら

講演を始めました。時にユーモアを交える先生の話しぶりに、中等部や高等学校の生徒は一

瞬で先生の魅力に引きつけられ、あっという間の1時間でした。

秋山先生はアコーディオン奏者でもあります。講演の最後には得意のアコーディオンを見事に

演奏し、大きな拍手で幕を閉じました。

秋山先生は講演で「夢を持ちなさい。どんなことでもいいから諦めないで努力しなさい。そうす

れば頭の悪い私でも、数学者としてやっていけるように、絶対に夢は成就するぜ」とさかんに

強調しておられました。

今日の講演を聴けた生徒たちは幸せです。これほど勇気の与えられる講演は滅多にありま

せん。ここにいる生徒たちは、未来に思いを馳せ、全員明日に向かって羽ばたく勇気をもらう

ことができました。この日の講演を胸に、一回り大きくなった生徒の姿が見られるのも近いこ

とでしょう。

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