数日前に降った雪がまだ残る1月25日(水)菅生高等学校で、現代文明論の授業公開が行われました。

「現代文明論」は東海大学創始者の松前重義博士によって日本で初めて行われた授業です。松前博士は

文系・理系問わず未来を担う若者に夢と希望を持って欲しいとの思いから、現代の文明をグローバルな視

点でとらえ、歴史・文明を深く掘り下げることで、物質文明と精神文明の融合をはかる手立てとする為にこ

の授業を始めました。講義はとても分かり易く、当時は多くの学生で講義室が一杯になったと言います。

東海大学の建学の精神を受け継ぐ各付属校でも、この「現代文明論」の授業が行われています。各学年1

単位の授業ですが、環境・国際・平和・科学・情報・知的財産やスポーツまで広い分野で学習を進めるのが

特徴となっています。菅生高等学校では、1年生が「東海大学建学の精神」の概要と発表の基礎を学び、

2年生は修学旅行で学ぶ平和学習を取り上げます。最終学年の3年生では新聞紙面の構成を知り、記事

分析や意見投書を行います。そして生徒の進路先に応じて各自テーマを決め、発表を行います。

この日は1年生がグループ発表を行いました。多くの先生方が参観する中、多少緊張しながらも溌剌とし

た態度で各班の発表が行われ、活発な意見が出ました。生徒はこの日の為に放課後残って資料作成をし

たり、発表のリハーサルをしてきました。緊張のためか、手順を間違ってしまったグループもありましたが、

そこは他のメンバーがしっかりフォロー。みんなきちんと発表を行えました。

参観後の先生方の意見交換会でも、菅生高等学校の現代文明論はしっかり出来ていたという意見が多く

寄せられました。まだまだ改善の余地はありますが、より良い「現代文明論」の授業作りの為に、先生も生

徒も一緒になって頑張っています。

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