土曜日に行われたスピーチコンテストは、昨年同様とてもレベルが高く嬉しく思っています。
言葉の持つ力の素晴らしさを皆さんもぜひ理解してください。
スピーチをする際には、伝える内容とともに、伝えたいことをまとめた印象に残る言葉が含まれているとより良いスピーチになると思っています。
レシテーションコンテストの課題になっていたスピーチがとても参考になりますし、同時に覚えておいてほしい一節があります。
キング牧師の演説の一節です。
「私には夢があります。いつの日にか、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷主の息子たちが兄弟愛のテーブルに一緒につくという夢です。」
“ I have a dream. One day the sons of former slaves and the sons of slave-owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.”
ケネディ大統領の就任演説の一節です。
「自分のために国が何をしてくれるのかを問うのではなく、自分は国のために何ができるのかを問うてください。」
“ Ask not what your country can do for you. Ask what you can do for your country. ”
マザー・テレサのスピーチも課題になっていましたが、以前に紹介した「愛することの反対は憎むことではありません。無関心です。」という言葉も押さえておいてほしい言葉です。
相手に関心を持つことから愛が始まるということを忘れないでください。
言葉には素晴らしい力がありますが、使い方を間違えると人に迷惑をかけることになります。
その耳障りな言葉の代表的なものに、授業中の私語やバスや電車内での大きな声での会話などがあります。
私たちの顔には、外からの刺激や情報などを受け入れたり、発信したりする機能を持つ器官が4つあります。目、鼻、耳、口です。それぞれの器官の使い方は何かと考えてみると、目で周囲の状況を観察し、鼻で呼吸し臭いをかぎ、耳で周囲の意見を十分に聞き取り、的確な判断に基づいて発言すべき時に建設的な考えを口で述べることにあると言えます。
しかし、4つの器官のうち1つだけ他と異なる器官があります。
見たくないものがあれば、目を閉じればよい。
嫌な臭いを嗅ぎたくない時は、一時鼻で呼吸するのを止めれば済みます。
何も言いたくない時は、口を閉じればよい。
自分の意思でその機能を止めることができます。
しかし、耳はそうはいきません。耳栓をしたり、手で覆ったりしない限り、否応なくどのような音も飛び込んできます。
言葉には素晴らしい力があります。でも、耳は塞ぐことができません。
耳障りな言葉にならないよう、口を開く時かどうか判断してください。