「え~、まさか!?」 「きたー!!」
スピーチコンテスト(レシテーションの部)でクラス優勝した中学1年生2人の、結果が発表された瞬間のそれぞれの感想です。
「英語が好きで、英会話もならっていた私は、はっきり言ってねらってました!」
「英語に触れることは学校での授業だけです。発音にも自信がないので、とにかく気持ちを込められればいいなと思っていました。」
と、とにかく対照的な2人。
クラス選考会までの練習にも違いがあったようです。
冬休み前に暗唱する内容が書かれたプリントが配られ、1月中旬の選考会に向けて各自が練習を開始します。さて、どんな練習をしていたのでしょうか…?
「次の日に半分、年明けに全部の暗記が終わりました。1日1回プリントを見ながら読み、選考会一週間前からは暗唱練習に切り替えました。」
「次の日には暗記しました。とにかく毎日あいているちょっとした時間にブツブツ唱えていました。たとえばドライヤーで髪を乾かしながらとか、お風呂に入りながらとか。」
なるほど。それぞれ自分のペースと、自分に合った方法で練習を重ねていったのですね。そしてもちろん、家族の協力もありました。
「お母さんにプリントを見ながら聞いてもらいました。」
「私も発音を家族にチェックしてもらいました。」
なんと自分の声を録音して、自分でチェックもしていたそうです!
対照的な2人ですが、話を聞いていると共通点が見えてきました。それは「人前でスピーチをする」時に、とても大切なことです。
「発音も悪い私が選ばれたのは、たぶん中身にそった話し方、内容を相手に伝えようと思って話したことが評価されたのだと思います。」
「聞き手の目を見て話すことを心がけました。」
――「相手に伝えようとすること」
これが最終的に2人の優勝につながったのでしょう。
2人とも、クラスには自分よりも英語を上手に話す子がいると言っています。でも、2人が選ばれたのはきっとこの意識の差だったのではないしょうか?
そんな2人の体育館での本番の反省点は、
「下を向いてしまったことと、内容をイメージしながら話せなかったこと。」
「みんなを見ようと思いすぎて、目線がいろいろなところに飛びすぎてしまったこと。」
とのこと。最後まで「相手」への意識を忘れずにいたようですが、やっぱり緊張には勝てなかったとか……。
さて、今回の経験をもとに、今後の抱負を聞いてみました。
「もっと英語を上手に話せるようになりたい! 人前でもひきつらない笑顔で話せるようになりたいです!」
「発音の細かいところを練習したい。そして、相手の人数に合わせた話し方ができるようになりたいです!」
なんとも頼もしい中学1年生! 今後のさらなる活躍に期待しています!!!