東日本大震災の影響で臨時休校が長く続きました。今日、遅くなりましたが答案返却を行います。すでに仮の成績はついていますが、この後最終的な成績処理を行い、4月に入ってから通知表をお渡しします。
原発事故や余震など懸念されることがまだまだ続いています。休業中は、安全の確保を図りながら、新年度に向けての準備をしっかりと進めてください。
震災の様子は、海外でも大きく報道されています。現在、多くの国々から救援の手が差し伸べられていることに感謝しなければいけません。
本校の海外姉妹校からも、生徒の皆さんの安否を問うメールが早速届きました。交通機関の混乱が生じていましたが、各姉妹校への交換留学も予定通り実施しています。
一方、震災後の日本人の節度ある行動が、海外で高く評価されています。
大きな災害が発生すると、被災地ではデパートやスーパーマーケット、商店などが襲われ金品が強奪される事件がしばしば起こります。しかし、日本では、16年前の阪神大震災でも、今回の震災でもそのような事件は起きていません。
停電で電車の運行がストップし運行の再開を待つ人たちが、歩行者の妨げにならないよう階段の中央部分を空けて端に座っている写真や、通勤時に駅の入場規制で長い行列ができても列を乱さずに整然と順番を待っている写真などは、海外の人たちから大きな驚きの目で見られています。
未曾有の事態に直面しても、己を失わず、他を思いやる心を忘れない日本人の心の気高さを誇りにしたいと思います。
今回の東日本大震災は、壊滅的な被害を広い地域にもたらしました。皆さんの中にも、不幸にも震災によって命を失ったり家を壊されたりした親戚の方や知人が多数いると聞いています。救援・復興に向けて、国民一人ひとりが今できることを一つひとつ行動に表していかなければならないと考えています。
休業中は、私たちにもできる次のことをぜひ実行してください。
・被災地の人たちのもとへ必要な物資が届くように、買い物も必要最小限のものに留めること。
・節電を励行すること。
・さまざまな救援活動に積極的に参加すること。
復興への道のりは遠く険しいものがありますが、長期にわたって国民全体で助け合いながら実現していかなければならないと考えています。
“がんばれ 日本!”
4月5日、新しい希望に満ちた皆さんの元気な姿を見るのを楽しみにしています。