先週の土曜日に保護者会の総会が開かれ、新しい役員さんや今年度の事業案・予算案が決まりました。今年度最初の事業は、6月4日(土)の緑化委員会主催の春の植栽です。サイエンスクラブの皆さんがこの植栽にボランティアで参加してくれると聞き、とても嬉しく思っています。以前にも生徒会や一般の生徒が参加してくれました。今回も大勢の一般の生徒が参加してくれることを期待しています。
皆さんが心を込めて植えた草花は、在校生や来校された方の心を大いに癒してくれると思います。来校された方への形を変えた挨拶とも言えます。
挨拶といえば、副校長先生と交替で毎朝校門で皆さんと挨拶を交わしています。大きい声で挨拶を返してくれる人もいれば、黙って会釈をするだけの人もいます。
挨拶の意味を調べてみました。挨の字は後ろから背中を強く押すことをいい、拶の字は人にせまることをいうそうです。この2つの字を組み合わせた挨拶の語は、大勢の人が他人を押しのけて前に出ようと押し合うことをいうそうです。そこから転じて、国語では、挨拶のような事態にならないよう、良好な人間関係を保つ上で必要な社交的・儀礼的な言葉を意味する語として用いられるようになったようです。
「お早うございます」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」「行ってきます」「ただいま」「お帰りなさい」
日頃さまざまな挨拶をしていますが、自分の気持ちを相手に伝えることが挨拶の目的ですから、はっきりと言葉にして言うことが基本です。
日本人は礼儀正しいとよく言われますが、外国の方から不思議に思われていることがいくつかあります。例えば、スーパーマーケットのレジで、無言でかごを差し出すのは日本人だけだと言われています。英語には「プリーズ」という便利な言葉があります。会話の最初か最後にこの「プリーズ」をつければ、相手に丁寧に依頼する時の言葉にできます。日本語にはこの「プリーズ」にあたる便利な言葉がありませんが、「お願いします」の一言を添えると相手の方の気持ちも安らぎ、和やかな雰囲気が生まれます。同じことは、食事を注文する時にも言えます。「コーヒー」の一言で済ませないように心掛けましょう。
また、町中の人ごみやバスや電車の車内で人の間を通り抜ける時に、無言で通り抜ける日本人が多くいます。海外では、必ず一声かけてから通り抜けることが基本的なマナーになっています。人の体につい触れてしまった時も、黙っていてはいけません。必ずお詫びの一声を掛けなければいけません。
顔見知りの人だけではなく、町で出会った知らない人に対しても、その場にふさわしい挨拶を言うように心掛けてください。
挨拶は和やかな人間関係をつくる上で欠かせません。はっきりと言葉にして言うようにしてください。