中学3年生、国語の授業で『電子メール』『手紙』という作品を読み比べました。
それぞれを良いものとする筆者の主張をふまえ、さて、中学3年生のみなさんは、「自分の気持ちを伝えるツール」としてどちらを選択したのでしょうか?
……意外な結果に驚きました。
ケータイ世代の生徒たちですから、メールが圧倒的に多いのかと予想していましたが、多くの生徒が手紙を選択。
さて、その心は?

・手紙は相手から返事がくるのを楽しみにできる。メールはほぼ、その日に返ってくる。でも手紙は一日ではかえってこない。そこがいい。
・思い出として残しておける気がするから。
・字の大きさ、形によっていろいろな表現をあらわすことができるからいい。
・大切な人の手紙をずっと机にしまってて、それをたまに見ると、手紙をやりとりした頃が懐かしく思えるから。
・メールだと相手の気持ちがわからないけれど、手紙はなんとなく字でわかる。手紙の方が気持ちが伝わるし、ずっと残ります。
・手紙は字で感情が少し見えてきます。自分の気持ちが相手に伝わりやすいけれど、メールは便利だけど伝わりにくい。情報を伝えるにはいいと思うけれど、気持ちを伝えるには手紙いいと思います。
などなど。

メールの利便性手紙についてくるちょっとした不便さ。でも、そこにこそ、書き手の「本当の気持ち」が伝わる理由があるのかもしれません。
気持ちを伝えることは難しいです。だからこそ、時間をかけることも必要なんですね。

ページ
TOP