7月1日から、電力使用制限令が発動されました。第1次石油危機以来約37年ぶりの発動です。
すでに、企業の中には午後の消費電力削減を目指し “サマー・タイム”を導入したりしているところがあります。
また、自動車業界では、平日に休業し、土・日に操業する新たな勤務体制を実施し始めました。

翠陵も、隣接する短期大学と併せると大口需要家に該当し、消費電力15%削減が義務づけられています。
校内の消費電力の主なものは、照明とエアコンです。不要な照明の消灯は、実行できているようです。
その一方で、教室移動の際のエアコンの消し忘れや教室内の冷房温度の設定が不十分であったりしていることが報告されています。
今夏は、電力不足解消のために社会全体で節電に取り組んでいます。
このような行為は、反社会的行為に該当すると言えます。
すでに示されている“節電ルール”にしたがって、エアコンを使用するようにしてください。

今回の原発事故は、「原発は必要か?」という重大な問題を投げかけています。
ドイツやイタリアなどでは、“脱原発”の動きが始まっています。
日本では、発電電力量のうち原子力の割合は約24%で、原発依存度は世界で3番目に高くなっています。
皆さんの中には、「原発をどうするかは、政治家や企業が決めるものだ。」と考えている人はいませんか。
そうではありません。私たちの生活に直結するエネルギー政策は、私たち自身が決めていかなければいけないことです。
今後の日本のエネルギー問題をどうするか、原発は本当に必要なものか、
時間とコストをかけても安全で再生可能な自然エネルギーに切り替えていくのか、一人ひとりが未来に向けて考えていく必要があります。

いずれにしても、限られた電力を有効に活用する新しい生活スタイルの実践が現在求められています。
便利で快適な生活は望むところですが、ある程度の不自由や我慢は受け入れていかなければいけないと思います。
節電意識を高く持ち、一人ひとりが率先して節電を実行していってほしいと願っています。

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