「まず一勝」
その難しさと重みを見続けてきた現3年生。
いよいよ最高学年として夏のインターハイ予選に挑みました。

チームの目標は「本戦出場」。
その目標達成に向かい、初戦の相手は横浜地区リーグで6部上の強豪、フェリス女学院でした。
今年の翠陵のうりは「チームワーク」。
中学からの6年間のダブルス。
先輩の背中を追いかけて努力し掴んだエース。
3年間苦しみながらチームを支え続けてきたメンバー。
遅れてきた最後のピース。
そんな先輩たちを見続けてきた後輩。
全てがひとつになって迎えた初戦でした。
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賭ける思いは強く、そして現実は厳しいもの。

5-0と勝利に手が届いてからのブレーキ、そして痙攣。
チームのためにとそれでも必死に打つサーブ、ストローク。
仲間を助けなきゃと必死にいつも以上の範囲を追いかけるパートナ

ー。
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エースも苦しむ。
冬に悲鳴を上げた右腕。直前の試合を欠場してまで準備した大会。
痛む右腕に崩れるフォーム、入らないサーブ。
そんな中、必死に相手の球に食らいつき、丁寧にコースに返していく。
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なんとか勝ってほしい!勝たせてあげたい!
その中で迎えたポイント。
動かない足、そのカバーのために飛び込んだパートナー。
あとボール一個が届かず、フレームショットはネットに。入らないサーブ。それでも喰らいつく中で消耗する体力。
少しずつずれていくコースに、最後のポイントがありました。

結果は1-2の敗戦。
迎えた引退。
メンバーは揃ってこう言ってくれました。
「悔いはないです。」

彼女たちが見せてくれたものは「チーム」の姿。
横浜翠陵硬式テニス部というチームで戦う姿。

一人ひとりが勝利を目指す。
選ばれなかったメンバーは戦う選手のためにサポートする。
選手は代表として一つ一つのショットに思いを込め、チームを背負って戦ってくれました。
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見せてくれたチームの輝き。
2011年「まず一勝」。翠陵初の三回戦進出。
2012年「本戦出場」。テニス部が「チーム」で戦えた予選。

そしてバトンは後輩へ。
先輩たちの輝きを見届けた後輩は、どんな目標を掲げ、どんな部活を作っていくのか。

「テニスの試合は個人だけど、練習はチームで。」
新部長がふとした時に後輩にかけた言葉です。

しっかりと受け継がれた翠陵テニス部の伝統。
先輩たちの輝きを胸に、さらにその輝きに磨きをかけていく伝統であってほしい。

いよいよ今月、新チーム初の団体戦を迎えます。
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