先週、台風15号が日本を縦断しました。
浜松付近に上陸した時は、950hpaだったそうです。
これだけの非常に勢力の強い台風が、東海・関東に上陸したのは
18年ぶりだったと伝えられています。
皆さんにとっては、生まれて初めて経験した大型台風だったことになります。
先生の家にも、近所の家の壊れた屋根の一部が飛んできました。
この台風で気になることがもう一つありました。
9月の初めに台風12号が来ました。一時は関東直撃も予想されましたが、
進路が西にそれて直接の被害は免れました。
その一方で、西日本、特に奈良県や和歌山県では大雨による大きな被害を受けました。
世界遺産“紀伊山地の霊場とその参詣道”も大きな被害を受けました。
その中心である熊野三山や熊野古道を3年前に訪ねました。
その時訪ねた多くの場所が今回被害に会い、とても心を痛めています。
特に心配なのが、“土砂ダム”です。土砂崩れで大量の水がせき止められていますが、
大雨でその土砂が崩れると一気にダムが崩壊し、下流の地域に甚大な被害を及ぼすことが懸念されています。
幸いにも今回の台風では土砂ダムの決壊はなかったようですが、
大雨の度に避難生活を繰り返す状況が早く解消されるようにと願っています。
もう一つ気になっていることがあります。福島の原発事故による被害のことです。
山形県の南に米沢という市があります。先生の親戚が住んでいる所ですが、
大河ドラマの舞台になり観光ブームも起きました。
今年のNHK大河ドラマは、信長の妹お市と浅井長政との間に生まれた三姉妹の三女江が主人公です。
昨年は「龍馬伝」、その前が上杉家に仕えた直江兼続を主人公にした「天地人」でした。
上杉謙信の時代は越後を所領としていましたが、その後上杉氏は会津、米沢へと移りました。
福島から栗子峠を越えると米沢です。
原発事故以来、放射能汚染を避けるため福島の小中学生の転校が相次いでいるそうです。
学校によっては、全校生徒の5分の1が福島からの転校生だそうです。
皆さんは日頃あまり感じてはいないと思いますが、いつも通りに学校に通って勉強できることの喜び、
家族が一緒に生活できることの幸せに改めて気づいてください。
自分たちが置かれている恵まれた環境に感謝し、その気持ちを充実した学校生活を送る意欲へと結びつけてください。