先週の土曜日、雨天にもかかわらず翠陵会のお母さん・お父さん方による秋の植栽とベンチ修理が行われました。ありがたいことです。大事に使わせていただきましよう。

 

今日10月24日は、過去に重大な出来事があった日です。

1929年の今日、ニューヨーク・ウォール街の株式取引所で株価が大暴落し、世界恐慌のきっかけとなりました。歴史では、この日を“暗黒の木曜日”と呼んでいます。世界恐慌は、やがて第二次世界大戦へと繋がっていきます。

第二次世界大戦後、国際連盟に替わる新しい国際機関が設立されます。国際連合です。その国際連合が発足したのも1945年の10月24日です。

 

フランスでは、10月24日を“トリコロール記念日”と呼んでいます。フランス革命の最中の1794年のこの日、フランス国民公会が現在のフランス国旗となっている青・白・赤の三色旗(トリコロール)を国家の象徴と定めました。

この三色旗(トリコロール)を例にしながらお話しします。

さて、ある生徒にフランスの国旗について説明してもらったとします。次のような説明で良く理解できたでしょうか?

「色は、白・青・赤です。形は、長方形です。模様は縞になっています。」

多分、皆さんは今見せているさまざまな国旗を思い浮かべたと思います。

 

今、日本は“第三の開国”を迎えていると言われています。今まで以上に国際化が進み、それへの対応が急がれています。心配されていることの一つが、日本人の英語力の足りなさです。外国の人からは、「日本人は何を言いたいのか良く分からない。」と、よく言われます。日本人からは、「何か言うと、矢継ぎ早に質問されるので困ってしまう。」と、よく聞かされます。

英語力の問題もありますが、皆さんの使っている日本語自体にもその原因があるのではないでしょうか

 

多くの国ぐにでは、小学校・中学校時代に言語技術についての勉強を徹底して行っています。説明の仕方、分析の仕方、発表の技術、討論の技術、レポートや論文の書き方などについてです。

説明の仕方では、大から小、全体から細部へと順序良く説明するように学びます。

フランスの国旗の説明では、「形は横長の長方形。模様は3本の縦縞で、縞の太さはほとんど同じです。縞の色は、左から青・白・赤です。」となります。

参考までに、今見せているフランスの国旗と同じ配色の横縞の三色旗は、お隣のオランダの国旗です。フランスの国旗よりも古い歴史をもっています。

 

ドイツの国旗で練習してみましょう。

「形は横長の長方形です。3本のほぼ同じ太さの横縞の模様で、上から黒・赤・金の3色です。」とでも、表現したら良いでしょう。

このドイツの国旗とよく似た配色の縦縞の国旗は、お隣のベルギーの国旗です。ベルギーの国旗は、金色ではなく黄色です。

 

日頃から日本語でのロジカル・コミュニケーション、論理的な思考にもとづくコミュニケーションの実践を心掛けてください。基本は、5W1Hをハッキリとさせることです。

ページ
TOP