今朝は今年一番の寒さでした。

寒さが厳しくなると布団から出るのが惜しくなったり、外に出るのが億劫になったりします。

そんな時に、ちょっとした冬の楽しみを持っていると少しは気持ちが安らぎます。例えば、毎日の手袋やマフラーを選ぶのを楽しみにしているでも良いと思います。

先生は藤沢から通っていますが、富士山が良く見える場所が通勤途中にいくつかあります。富士山の美しい雪景色を見るのを冬の楽しみにしています。

 

今年も残りあとわずかになりました。一年を振り返るさまざまな企画が行われています。

今年の流行語大賞は、「なでしこジャパン」に決まりました。

今年の漢字は、「絆」になりました。

先生が毎年楽しみにしているのが、創作四字熟語です。10の優秀作品が発表されました。

審査員の歌人俵万智さんのコメントを紹介します。

  漢字のよさは、ひと目で意味がわかり、凝縮した内容が伝わるところ。たった四つの文字で、きらりと世相を切り取った数々の作品を、今年も堪能しました。

  明るいニュースが少なかったなか、「才足兼美」のなでしこジャパンの活躍は、ほんとうに多くの希望をくれました。「熟年差婚」は、「熟年離婚」という新しい四字熟語からの、さらなる発展形として印象に残ります。

  「年々宰宰」「舌禍繚乱」「金価雀躍」は、もとの四字熟語との意味の響きあいが面白く、逆に「天威無法」「帰路騒然」は、もとの意味との落差に胸が痛みました。「電考節夏」は、標語にしたいほどの出来栄え。

  「愛円義援」「一松懸命」。解説のいらないこの二作品に、多くの人が頷くことでしょう。

改めて、作者のセンスの良さ、感性の鋭さを感じています。

 

皆さんは、四季折々の美しい景色を毎日教室の窓から眺めながら学校生活を送っています。自然な形で寛大な心、豊かな感性が養われていると思っています。

翠陵生の感性の豊かさを紹介します。

神奈川新聞社主催のジュニア短歌・俳句・川柳大賞に今年も入選者がでました。

中学1年の木下颯也君の短歌です。

  夏風にいなかで帽子を飛ばされて魚といっしょにながれていった

中学2年の市川ひなのさんの俳句です。

日焼け跡夏の部活の努力跡

わずか31文字と17文字の作品ですが、すぐにその情景が鮮明に浮かんでくる中学生らしい作品だと思います。

次に、秋の情景を描いた文を紹介します。

国語の課題で、お題は「窓から見える風景」です。

 ・紅葉はたくさんの色がある。赤・オレンジ・黄、言い表せない色もある。それは、人間の心を表しているようだ。

 ・秋の気配がする。人の気持ちは紅葉のようだ。紅葉たちはそれぞれ異なった色をしている。それはまるで、自分らしく静かに自分を主張していいと諭してくれているみたいだ。秋は何か変わろうとする季節。変わる気持ち。だけど、人には譲れない何かを持てと見守ってくれる秋。

 ・おなかの空いた4時間目に見ると、紅葉が食べ物に見えてくる。銀杏はカール、紅い葉はカラムーチョに見え、その周りにはブロッコリーが。翠陵の森はごちそうだ。

 

これからさらに寒さが厳しくなります。

皆さんは、冬ならではの楽しみを味わうと共に、豊かな感性を大いに働かせてください。

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