明日から冬季休業に入ります。

冬季休業中に関する各種のプリントが配布されています。よく読んでから保護者の方に渡してください。

冬の他にも春と夏に長期休業が設けられています。学校のスケジュールや気候の関係でそれぞれの休業の意味に違いがありますが、どの休業にも共通することは、学校がお休みでも自分一人で自主的な生活が送れるようにするという目的があります。

 

自主的な生活の最初は、学習についてです。

高校3年生は多くの人が受験を控えています。努力すればこの1ヶ月で自分を大きく変えることが可能です。人間、いざと言う時には自分でも信じられないパワーを発揮するものです。焦ることなく、最後まで努力を惜しまず、目標の達成を図ってください。

すでに進路が決まっている人にお話します。18歳という年齢は、世界的には大人として扱われています。自分が、大人の仲間入りができる存在かどうか振り返ってみてください。卒業までの時間を有効に活用して、たくさんの本を読むなどして大人としての教養、知性を身につけてください。

高校2年生以下の皆さんは、「冬季休業中の学習について」のプリントが配布されていますが、指示されている以外のことにも進んで取り組み、1月10日の実力養成試験にしっかりと備えてください。

 

次に、生活面についてです。

今年の漢字は、「絆」に決まりました。

今回の東日本大震災で、改めてたくさんの人たちとの繋がりの大切さを教わりました。

人は一人では生きていくことができません。大勢の人たちと交わり、助け合いながら生活しています。いつも、大勢の人たちが気持ちよく安心して暮らせるように心掛けなければいけません。

皆さんには、この休業を利用し社会性をさらに養ってほしいと思っています。

社会性とは、どうしたら大勢の人たちが気持ちよく安心して生活できるかということに目を向け、行動することを指しています。

どういう行動が社会性を持った行動なのか判断に迷ったら、次のように考えてください。

“どうすれば相手の人に喜んでもらえるのか”

“自分だったらどうしてもらいたいのか”

社会性を持った適切な行動がとれるよう、この休業を利用して実際に学んでください。

 

さて、適切な行動がとれるようにすることの他に、この年末・年始に行われるさまざまな行事や慣習のいわれなどについて知ることも“社会性を身につける”ことの一つです。

年中行事や社会的慣習は、その国や地域の人たちがより良く生きるための知恵として、あるいはこうありたいという願いをこめて創り出したもので、長い年月をかけて受け継がれてきたものです。

いくつか例を挙げます。

  ・年賀状にはよく干支が登場します。来年の干支は辰ですが、正確には壬辰(みずのえのたつ)といいます。干支とは何でしょう。

  ・除夜の鐘は何回つきますか。

  ・なぜ大晦日に年越しそばを食べるのでしょう。

  ・凧揚げや羽根突きといったお正月の遊びにはどんな意味があるのでしょう。

  ・お節料理の代表的なものに、黒豆、数の子、ごまめ、きんとん、たたきごぼう、伊達巻き、昆布巻き、蓮根、えび、紅白なます などがありますが、それぞれどんな意味が込められているのでしょう。

  ・「犬も歩けば棒に当たる」から始まる“犬棒かるた”には、よく使われることわざがでてきますが、その意味を知っていますか。

 他にも、お供え餅やしめ縄、門松、初夢、破魔矢などいろいろあります。

私たちは、私たちの祖先が長い年月をかけて創り上げてきた日本の伝統的な文化を継承し、

次の世代にバトンタッチをするという役割を担っています。

年末・年始の主な行事や慣習について調べたり、家の人たちに教えてもらったりしてください。

 

最後になります。

“一年の計は元旦にあり”と言います。

「チャレンジノート」の1月最初のページには、皆さんの新しい抱負、目標について記載してください。

新しい希望を胸に、皆さんが元気良く1月10日に登校してくれることを期待しています。

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