立春の前日の2月3日、各地で節分の行事が行われました。

 

皆さんの家では「豆まき」をしましたか? この「豆まき」の行事は、疫病などをもたらす悪い鬼を追い払う宮中の追儺(ついな)という儀式がそのルーツと言われています。最近は、「鬼は外、福は内。」という声を聞くことが少なくなり寂しい気がします。

 

また、場所によっては、「柊鰯(ひいらぎいわし)」と言って、柊の枝に鰯の頭を刺したものを魔除けとして家の門口に挿します。

 

近頃は関西から伝わった「恵方巻き」を食べる風習が関東でも広まり、先生の家でも帰ると「恵方巻き」が食卓に並んでいました。

 

 

さて、暦の上では春を迎えましたが、今が一年で一番寒い時期です。

 

インフルエンザが全国的に流行し、神奈川県も上から2番目の警報レベルに達しています。

 

近隣の学校でも学級閉鎖になったりしていますが、翠陵のインフルエンザの感染者は先週末で4名です。今後、感染者が増えることも予想されます。うがい・手洗いを励行して感染防止に努めるとともに、感染した際の拡大防止に気をつけてください。急な発熱などがあった時は無理して登校せず、お医者さんに診てもらってください。

 

 

寒い日が続いていますが、季節は確実に春に近づいています。

 

校門の桜の花芽も徐々に膨らんできました。

 

倉嶋厚さんという方がいます。気象庁を退官した後に、NHKの気象キャスターを務められました。天気解説だけでなく、味わい深い語り口でさまざまな日本の四季を伝え人気を集めました。

 

その倉嶋さんの著書の中に、「休眠打破」の話が記載されています。

 

桜の花は、関東地方などでは2・3月の気温が高いと早く咲きますが、九州や四国などの暖かい地方では必ずしもそうとは限らないそうです。

 

桜は、夏に翌年の春に咲く花の元となる花芽を作り、そのまま休眠に入ります。そして、秋から冬にかけて一定期間低温にさらされると休眠から目覚めるそうで、これを「休眠打破」と呼んでいます。暖かい地方の桜は暖冬が続くと休眠から十分に目が覚めないため、気温が高くなっても発芽や開花が順調に進まず開花が遅れる現象が見られるそうです。冬の寒さのお蔭で、桜は眠りから目を覚まし開花へと向かいます。

 

また、樹木は冬を越すたびに一本一本年輪を刻んでいきます。そして、冬の寒さが厳しければ厳しいほどはっきりとした年輪を刻み、太く逞しく生長していきます。

 

 

同じようなことが私たち人間にも当てはまると思います。

 

学習面だけでなく部活動や友人関係などでも、何事もなく順調に進んでいることよりも上手くいかないことや悩んだり苦しんだりすることの方が多いと思います。しかし、どうしたら上手くいくのか、どうやったら問題解決が図れるのか、考えて工夫することの積み重ねが自分を変えていきます。季節にたとえると冬の時期、試練に果敢に立ち向かうことによって自分を大きく成長させることができるのです。

 

 

花や樹木が冬の寒さのお蔭で逞しく生長するように、皆さんは困難なことにも果敢にチャレンジし自分を成長させていってください。

 

皆さんの頑張りに期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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