新入生と同様に、新しく翠陵に加わった先生方も沢山います。
今日は、新しい国語の先生からのメッセージを紹介します。
国語を教えていると、特に古文・漢文の時間に
「分からない」
「つまらない」
「なんでこんな勉強をしなければいけないのか」
という声を良く耳にします。
僕自身、学生の頃には同じように感じていました。
確かに受験の為、という理由だけでは配点も低いし、理系は関係ないし…
モチベーションを維持することは難しいかも知れません。
しかし、年齢を重ねるにつれて、本当の知識や教養というものは、
時の洗礼を耐えてきたものだ、ということに気付くと思います。
こんな話があります。
『源氏物語』を読んだフランス人が
「我々が原始人と変わらない程度の生活をしていた頃に、
すでにこんなにもきらびやかな世界があったのか」
と言って感動した、というのです。
日本人はとかく欧米人に対して劣等感を抱きがちですが、
実は、欧米にも負けることのない長い歴史と、その中で育まれた誇るべき文化があるのです。
私たちの知識や教養ひいては存在の全てはそこに拠って立っていると言って良いでしょう。
そのことを知らずに、仮に外国語を堪能に操れるようになったところで、
「真の国際人」
とは呼べないでしょう。
どうか時の洗礼に耐え得る本物の知識を身に付け、
それを武器に広い世界に羽ばたいて行く人になってください。