朝の冷え込みが強まってきました。布団から出るのが惜しい気持ちも生まれます。
でも、寒い季節ならではの楽しみもあります。
晴れた日に、たいへん綺麗に富士山を見ることができるのもその一つです。もうすっかり雪化粧をしています。
各地の紅葉の様子も話題になっています。
翠陵の紅葉も、これからがさらに見頃ではないでしょうか。
今までの緑に、黄や赤の色が混ざり合い、錦織りなす様子をぜひ鑑賞してください。
でも、守衛さんは毎朝落ち葉と大格闘です。
校門を入るときに、「お早うございます。ご苦労様です。」と大きな声で挨拶をしてください。
日本のように、春夏秋冬の四季をほぼ等しい間隔で過ごせる国はそうはありません。
皆さんは、移り変わる四季の美しい景色を毎日教室の窓から眺めながら学校生活を送っていますが、この幸せをぜひ理解してください。
恵まれた自然環境のもとで、知らず知らずのうちに、豊かな感性や寛大な心が養われているからです。
翠陵生らしい学校生活を送ってくださいと機会があるごとにお話をしていますが、恵まれた自然環境のもとで、豊かな感性と寛大な心を養うこともその一つです。

7期の卒業生で作家をしている方がいます。ペンネームは宮木あや子さんです。
昨年上映された、長澤まさみさん主演の映画「群青」の原作者としても知られています。
数年前、雑誌の取材で翠陵を訪れました。Birthplace という企画で、今の自分と深くつながる思い出の場所を訪れ、当時の思い出を語るというものです。
宮木さんは、コンベンションホール前の花壇のベンチに座りながらインタビューに答えていました。休み時間や放課後に、読書や思索の時を過ごしたお気に入りの場所でした。

高校2年生の国語の作品にもキラリと光る感性が表れています。(先日の本校ブログで紹介されています)
題は、「窓から見える風景」です。
・紅葉はたくさんの色がある。赤、オレンジ、黄、言い表せない色もある。それは、人間の心を表しているようだ。
・翠陵の紅葉には、人間味を感じさせる様々な木々の織りなす風景がある。計算しつくされたような美しさよりも、自然に色々な木々が共生して創りだす翠陵の紅葉はとても素晴らしい。
・秋の気配がする。人の気持ちは紅葉のようだ。紅葉たちはそれぞれ異なった色をしている。それはまるで、自分らしく静かに自分を主張していいと諭してくれているみたいだ。秋は何か変わろうとする季節。変わる気持ち。だけど、人には譲れない何かを持てと見守ってくれる秋。
また、食欲の秋にふさわしい作品もあります。
・おなかの空いた4時間目に見ると、紅葉が食べ頃に見えてくる。銀杏はカール、紅い葉はカラムーチョに見え、その周りにはブロッコリーが。翠陵の森はごちそうだ。

皆さんも、恵まれた自然環境のもとで、翠陵生ならではの豊かな感性と寛大な心を養ってください。

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