横浜翠陵0-10横浜商科大

 2011年の共学化に合わせて創部した野球部。創部して3年、初めての夏の大会に出場しました。

 現高校3年生が入部した創部1年目の夏は大会出場は夢の話。5人で草取り、体力トレーニング、キャッチボールの毎日で、文字通り1から部活を作り上げてきました。

 現2年生が入部した創部2年目からは9人のチームが作れ、内外野連携や練習試合を組んだりと、1歩1歩夢の舞台への階段を登って来ました。

 そして迎えた3年目。部員も25名と増え、日常的に試合形式の練習ができるようになり、春から着実に練習試合を積み重ね、今日のこの試合に備えてきました。

迎えた抽選会。初戦はシード。1回戦の結果により対戦相手は横浜商科大学高校に決まりました。いきなりの強豪。過去2度の大会制覇に加え、昨年秋季大会で神奈川ベスト4の強豪校です。

翠陵野球部が大切にするのは「1球1球」の精神。挑戦者としてこの強豪校に挑みました。

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 初戦は神奈川大会の聖地、横浜スタジアム。草取りをした手作りの練習場から、プロも使う人工芝へ。試合開始前の練習では慣れない人工芝のため、緊張した面持ちで、キャッチボール、シートノックを行いました。

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9:00プレイボール。両校のエール交換が行われる中、試合が始まりました。翠陵は先攻。初回1番の立花から始まった攻撃は3者凡退で終わります。チーム全体が初出場の緊張からくる堅さが残る立ち上がり。

そして迎えた1回裏。エース成瀬の立ち上がりの堅さをつかれ、先頭打者が安打。送りバントの後、1アウト2塁からの、本塁打を含む6失点と、強豪校の本領を見せつけられました。

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翠陵が魅せたのは3回の攻撃。3回表1アウトから、8番茨田が初ヒット。続く1番立花がヒットを打ち、2アウト1・3塁のチャンスをつくりました。

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当日スタンドに詰めかけたのは運動部を中心とする応援団に有志生徒、保護者の方に本校教員も多数必死の応援を送りました。

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 そしてこの大チャンスにスタンドは大盛り上がり。吹奏楽部の演奏に合わせて、応援にきていた生徒・保護者の方・教員が1つになり、力の限りの声を出しました。残念ながら得点には繋がりませんでしたが、翠陵野球部が積み上げた3年間の練習の成果を見せてくれた瞬間でした。

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最後まで諦めなかったナインは、その後の反撃を封じながらチャンスを伺いましたが、4回裏に10点目を取られ、5回コールド負けとなってしまいました。

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杉本主将のコメントです。

「自分たちは悔しい思いばかりしてきたので、後輩たちには勝って嬉しい思いして欲しいです」

庄監督のコメントです。

「敗けたが明日につながる一戦。強豪校と戦えたことが我々の伝統の1ページ目に刻まれました」

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グランドの草むしりから始め、野球部を夏の大会初出場まで引っ張ってくれたのが高校3年生。その姿を見て、受け継いだ後輩たち。

敗れた悔しさ。高校3年生への感謝。そしてこの伝統の始まりを見届け、さらなる伝統を見守っていける喜びを感じています。

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今後とも翠陵野球部の応援をお願いします!

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