数日前の大雨の心配をよそに晴れ渡った5月2日金曜日。
高3は伊勢原市にある大山に登ってきました。高3は最高学年。距離も標高差も山の難易度も最高の場所です。
午前中にバスで大山ケーブル駅に到着し、ガイドさんと合流。
「高尾山よりも手ごわいです。油断は禁物です。昼食時間を待たずに水分、糖分は適宜とること。甘く見てはだめです。ペースも調整しながら登りますので決して無理をしないこと。」真剣な表情で聞き入る生徒たち。出発前の遠足気分な表情からは一変です。
ケーブルカーには乗らず、さっそくトレッキング開始です。
こま参道~女坂~阿夫利神社下社までが一つの区切り。この時点で標高678m。ここまでは階段も多く、なかなかのチャレンジでした。神社横にある天満宮には学問の神様が祭られているということで受験生の皆はお参りです。
一息ついてからいよいよ後半戦。登山口最初の急な石階段を登りきると、頂上までの長い山道。狭い道を一列で抜けたり、大きな岩をよじ登ったり、石畳の上を注意しながら登ったり。そして出発から約2時間40分。大山山頂へ到着。
残念ながら富士山を望むことはできませんでしたが、眼下には伊勢原・秦野・厚木の町が広がっていました。標高は1251m。出発からの標高差は約900m。
下山もまたチャレンジでした。岩山を下り、時折滑る泥道を歩き、草をかき分け、石畳に注意し、と登山よりも危険だと言われる下山。これまた約3時間弱かけて蓑毛バス停まで下りてきました。
往復約6時間の大山トレッキング。こちらの予想に反して生徒達は楽しそうに登山していました。大山は決して楽な登山ではありません。しかしながら「歩ききる」を合言葉に高3最後のトレッキングとして生徒達は勇敢に誠実にその任務を終えました。
「疲れた~、でも予想以上に楽しかった」
それを聞いた担任団はしめしめ。
無心になって登山し、頂上に立ち、下山する。単純ではありますが6時間のトレッキングの過程で確かに学んで成長したことがあります。