令和3年度始業式にあたり、中学校・高等学校2・3年生の皆さんに三つの言葉を贈りました。その内容をご紹介します。
 
 
 まず一つ目、ひらがなの「さ」を「か」に換える、です。どういうことでしょうか。
  
 先輩校長が教えてくれたこの言葉。私も最初は何のことか理解できませんでした。わかりやすくするために「さ」の前に「今」、後に「ら」を補ってみます。「今さら」という言葉になります。そこでもう一度最初の質問に戻ります。「さ」を「か」に換える。「今さら」の「さ」を、「か」に換えてみると、そうです、「今から」という言葉になります。実に前向きな意味に転換しました。
 皆さんが物事に立ち向かう時、「今さら」と考えるか、「今から」と考えるかで、取り組む姿勢や結果は大きく違ってくることでしょう。入り口はどこにでもあります。その入り口の扉を開けるのは皆さん自身です。さあ、「今から」自分の力で入り口の扉を開けましょう。
 
 
 二つ目と三つ目はどちらもアルファベットのRで始まります。
 
 その一つ目のR、リスペクト。本校の建学の精神にも同じ意味の言葉があります。「和敬」、穏やかな心で、目の前の人を敬う、リスペクトする。同級生同士、先輩後輩、先生と生徒、家族。お互いがリスペクトの気持ちをもって学校生活に取り組んでくれることを期待しています。 
 
 もう一つのRはレジリエンス。resilience 。元々は跳ね返り、弾力性という意味です。台風が通過する竹林を想像してください。強風にあおられしなる竹、今にも折れそうになりながらも、元に戻ります。そこから、回復力、復元力という意味もあります。竹ではなく、人に例えると、困難や逆境の中にあっても心が折れることなく、状況に合わせて柔軟に生き抜こうとする力のことです。折れない心でじっくりと進んでくれることを期待します。
 
 
 三つの言葉を確認します。
 
 一つ目。 「今さら」でなく「今から」。入り口はどこにでもある。
 二つ目。 リスペクト
 三つ目。 レジリエンス 折れない心

 
 みんなの力を結集して、この貞静学園をすばらしい学校に創り上げていきましょう。
 なお、この話は高校1年生のオリエンテーションでも紹介しました。
  
 チーム貞静学園、一丸となって、どんどん成長していきましょう。

ページ
TOP