梅雨明けしたかのような炎暑の日々が続いています。
期末試験も終わり、1学期も終業式まで残りわずかとなりました。
学園東門の木槿(ムクゲ)の花が毎朝のように咲いています。
 
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日本では、夏の茶室に木槿の花がよく飾られています。
茶花として使い始めたのは、茶道の家元であった千宗旦が初めて使ったとされています。
宗旦は、茶道を確立した千利休の孫にあたり、一日でしぼんでしまうはかなさが茶道の説く一期一会に通ずるということで、木槿の花を大変好んでいました。
また、木槿は一日で萎んでも次から次へと花を咲かせ、花の咲く時期が長い植物です。
刈込にもよく耐え、新しい枝が次々と分岐する粘り強い木として、韓国ではムグンファ(無窮花)と呼ばれています。
韓国国花として国章にも意匠され、特急列車の愛称にもなっています。
 
貞静学園には、季節の移り変わりを感じる花があります。
3月の卒業式の日に合わせるかのように、東門のサトザクラが満開となり、翌日には散り始めました。
 
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そして、南門の染井吉野(ソメイヨシノ)が4月の入学式までがんばって咲き残っていました。
 
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5月初めには、学園校舎屋上の躑躅(ツツジ)が鮮やかに咲き、さわやかな風にそよいでいました。
 
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6月には、校長室の窓下の紫陽花(アジサイ)が美しく咲き、今も涼しげな表情で暑さを和らげてくれています。
 
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日本語漢字表記「紫陽花」は、唐の詩人白居易がライラックに当てた漢字を、平安時代の学者 源 順 が誤って当てたものが広がったとされています。
 
貞静学園キャンパスに美しく咲く花の移り変わりを感じながら、私はこの学園での初めての学期を何とか終えることができそうです。
コロナ禍の制限がなくなり、授業、宿泊行事、体育祭などを久しぶりに通常の形で充実して実施できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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