皆さんは「Q-U」って、聞いたことありますか?
『Q‐U式学級づくり 中学校―脱・中1ギャップ「満足型学級」育成の12か月』(図書文化社)を手にしたのがQ-Uとの最初の出会いでした。
それを購入する切っ掛けは、一つには、本の帯に書いてある
学級づくりは、4月のスタートダッシュから感動の3月まで、1年間を見通して、スモールステップで進める。年間目標、指導アイデアをイラスト豊富に収録。
という言葉だったように思います。購入理由を今日的言葉で表現するならば、リフレクションの為だったのかも知れません。
もう一つは、Q-U開発者の河村茂雄先生は、現在、早稲田大学で教鞭を執られておりますが、当時は私の母校の大学の大学院教授をされていた方だったからだと思います。
Q-Uとは、Questionnaire-Utilitiesの略で、子どもたちの学校生活での満足度と意欲、学級集団の状態を調べる質問紙をいいます。
その質問紙を通じて学級のルールとリレーションの確立状況を知ることが出来るということです。その代表的な分布は以下の通りです。
(1) 親和的なまとまりのある学級集団
…ルールとリレーションが同時に確立している
(2) かたさの見られる学級集団
…リレーションの確立がやや低い
(3) ゆるみの見られる学級集団
…ルールの確立がやや低い
(4) 荒れ始めの芽球集団
…ルールとリレーションの確立が共に低い
(5) 崩壊した学級
…ルールとリレーションが喪失
(6) ばらばらな学級集団
…ルールとリレーションの確立が共に低い
2~3日前に、某大学を訪問いたしました。借景なども大学の魅力の一つだなと思いながらキャンパスを見学させていただきました。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
Q-Uを活用して、教師による学生の観察と学生の実態とのズレを補っていく。学生の成長を具体的に促して行く。そういうお話も伺いました。
見えにくい学生の状況まで見える化し、学問的な知見を議論して学生の指導にフル活用する。そのあり姿に「今様」を感じました。
…みんなで登山