中学校では、2021年度から「新学習指導要領」の完全実施! となります。
えっ、「学習指導要領」ってそもそも何ですか?
簡単に言いますと、文部科学省が定める幼稚園・小学校・中学校・高等学校(在外教育施設である日本人学校等を含む)教育課程(カリキュラム)の基準をいうんです。
どうして「学習指導要領」が改訂されるんですか?
今回の改定では、少子高齢化、グローバル化、そしてAI(人工知能)などの技術革新によって予測困難な社会になっていっていますが、そうした時代にあっても社会や自分の人生を切り拓いていことのできる子どもたちを育むためなんです。
「新学習指導要領」の肝(重要な点)って何ですか?
- 新学習指導要領では、児童生徒の「何ができるようになるか」という観点を、学力の三要素をふまえて「資質・能力の三つの柱」として示している。資質・能力は、一般的な能力や技能・態度よりも広いもので、イコール「学力」と言い換えてもいいものである。
1.生きて働く「知識・技能」の習得
2.思考力・判断力・表現力等
3.学びに向かう力・人間性等
(溝上真一の「学術的な論考サイト」より)
肝についてもう少し説明してください。
そうですね。
まずは、主体性(見えない学力)にあると思います。
例えば、『旺文社 国語辞典 第九版』を見ますと、自主(性)と主体性についてこんな風に説明されています。
・自主…自ら決定したり、行動したりして、他の干渉を受けないこと。また、その態度。「-性」「-規制」
・主体性…自分の考えや立場をきちんともち、他から影響されずに思考し行動できる性質・傾向。
つまり、前者は「人から言われないで行動できる」と言うことでしょうか。
そして後者は「物事に対して自己決定できる」と言うことでしょうか。
主体性は見えない学力といわれるだけに、どうやって身につけていくかが大きな課題ですね。学習指導要領の視点で「主体性」を説明しますと、「なぜ、どうして」という「問う力」と表現できるかも知れませんね。
皆さんは、「主体性」をどうお考えになりますか?
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