高校1年、2年の2年間をかけて行う本校の“探究”は、高大連携協定を結んでいる大学の先生方の講義を導入とし、自分の興味関心を掘り下げたテーマを決め、学術的な5000字以上の単著論文を書きあげます。

論文を執筆する上で最も重要なことはテーマ設定です。本校ではこれに高1の1年間をかけ、グループワークでクラスメイトの意見も聞きながら、多角的に問いを深めていきます。高2になると、生徒3~4名に専任の教員が1名つき、学術的な論文に仕上げます。興味のある分野を掘り下げて探究し、論文を執筆することは、主体的に高い志をもち、進路を考えることにも繋がっています。

 

以下、選ばれた生徒の論文テーマと感想です。

 

最優秀作 「センシング技術を活用した新たなエンタテイメント体験の創造可能性について」
私は「センシング技術を活用した新たなエンタテイメント体験の創造可能性について」というテーマで探究活動に取り組みました。論文を書き進めていくうえで、実際にAR (Augmented Reality)を用いて東京女学館の制服をバーチャルフィッティングできるアプリや、より気軽にルームフレグランスを購入できるオンラインショッピングアプリを自分で開発するなど、自分自身あらゆる面で成長することができ、非常に有意義な活動となりました。(N.Y.さん)

 

優秀作 「アイアンマンのように人を助けることは可能か」
私は「アイアンマンのように人を助けることは可能か」というテーマで、高校生である自分が、独学で始めたアプリ制作の技術を活かし、学校の情報をより多く伝えるためのアプリを作りました。この探究活動で私は約1万字の文章を書き、さらに企業訪問や調べ学習をすることで、自分の行動力や文章力といった限界を突破することができ、成長できたと思います。また、私の論文を優秀作に選んでいただいた学校に、これからも感謝し、自分の特技を使って貢献していきたいと思います。(S.R.さん)

 

優秀作 「アラブ、中東から異文化理解を知る」
自分の経験とそこから生まれた純粋な気持ちをきっかけに、アラブ、中東から日本の異文化理解について紐解いたこの探究では、アンケートやフィールドワークなどまさに”探究”していくことで自分の仮説や考えを何度も練り直し、最終的には思ってもいなかった結論へと達しました。考えることの楽しさ、物事の深さを実感し、大きく成長できた二年間でした。(O.A.さん)
優秀作 「鉄道は今、安全・快適だろうか」
趣味の鉄道を探究して、鉄道の安全・快適のための仕組みや対策について深く知ることができました。問いを立て、表現や形式を考えながら書くこと、参考文献集め、論文に相応しい写真の撮影などはとても大変で、特に写真の選別には多くの時間を費やしました。この2年の探究活動を経て、装置など車両以外の部分にも目を向けるようになり、以前より鉄道に詳しくなれたことが嬉しいです。これからも好きな鉄道の世界を探究し続けたいと思います。(I.N.さん)

 

優秀作 「縄文人の知恵から学ぶSDG’sー狩猟時代における持続可能な社会ー」
2年間の探究の中で最初に苦労したのはテーマ決めです。探究は自分の興味や関心に基づきテーマを決めなければならなかったため、自分が探究したいことは本当にこのテーマで合っているか、時間をかけて何度も悩みました。
最終的に決めたテーマを探究する過程では多くの文献を読み、多彩な考えや知識を得ることができました。初めての探究活動で完成した論文は充実したものになり、自分の考えをまとめるとても良い機会になりました。(O.M.さん)

 

P1370765のコピー   P1370750加工    P1370823加工    P1370818加工 P1370808の加工   P1370791加工  探求論文集表紙

 

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