高校1年、2年の2年間をかけて行う本校の“探究”は、大学の先生方の講義を導入とし、自分の興味関心を掘り下げたテーマを決め、学術的な5000字以上の単著論文を書きあげます。
論文を執筆する上で最も重要なことはテーマ設定です。本校ではこれに高1の1年間をかけ、グループワークでクラスメイトの意見も聞きながら、多角的に問いを深めていきます。高2になると、生徒3~4名に専任の教員が1名つき、学術的な論文に仕上げます。興味のある分野を掘り下げて探究し、論文を執筆することは、主体的に高い志をもち、進路を考えることにも繋がっています。
3回目の今回は、防衛医科大学校を卒業されて自衛隊中央病院に勤務されている形成外科医・自衛隊医官の和田剛佳先生をお招きして、高一の生徒を対象に出張講義を行っていただきました。「将来の選択:自衛隊のお医者さん」という演題で、医師であり自衛官でもある立場から、他の医師にはない、様々な医療現場についてご講演いただきました。
特に先生のご専門である形成外科という医療分野について詳しくご紹介くださり、マイクロサージェリーを使用した吻合の様子を動画でご紹介いただくなど、具体的でとても分かりやすくお仕事の内容をご説明くださいました。
また、自衛隊医官として、2023年11月にイスラエルからの邦人輸送に際して、ヨルダン空港での邦人対応、現地の大使館や病院との調整などに携わった経験についてもご紹介くださいました。
本校でも医学部への進学を志望する生徒が増えている中で、将来のキャリアを考えるうえでも貴重なお話しをいただき、生徒も真剣に耳を傾けていました!