二学期第一回体験講座「博物館・美術館の素敵なモノを見てみよう!訪ねてみ よう!」で山種美術館 「東山魁夷と日本の夏」展に行ってきました。参加した中1の生徒たちは美しい日本画を隅々まで鑑賞していろいろ感じ取ったようです。以下生徒の感想です。
・美術館に行ったらなんとなく見ていましたが、ポイント解説で絵の意味がよくわかって、友達と盛り上がって見ました。日本画を見て何がおもしろいのか親に聞かれましたが、絵の謎解きができておもしろかったです。別の作品を見ても応用してみます。
・(日本画の表面の光の反射を見るために)、しゃがみこんだり右や左や斜めから皆で熱中し鑑賞しました。波は(正面から見たら)白に見えるのに、角度が変わると銀や金色で、金箔やプラチナ箔を使っていることを知りました。
お月さまや影や奥行きを表現するのにも、金や銀が使用されていて、友達と探しながら、金や銀が何を表現しているのか考えるのはおもしろかったです。
・今回の絵画の色合いは「青」が多かった印象を受けました。その話を先生にしたら、東山魁夷さんは、北欧旅行の後から独自の青色の世界観の絵画を描くことが多くなって、この青色で「魁夷さん」とすぐにわかるそうです。色は何を材料にするのか??で答えを聞くと岩石をすりつぶして・・・で、こんなにきれいな色を出すためには、ツタンカーメンの黄金の仮面などにも使用されているラピスラズリ(瑠璃)などもと聞くと、お金がなければきれいな色の絵が描けないなと驚きました。本物のプラチナや金箔を使いたいといっても、上手にならなければ使えないので。
・皇居の新宮殿にある絵画とほぼ同じ作品を見ました。たくさんの下書きの絵を見ていると、どのあたりを工夫して変化させたのかわかりました。でも、メイキングを全部とってあるようなもので、私は公開されると恥ずかしいかも。
・日本の夏がテーマで、日本画の中で「夏」がどのようなことを表現しているのか不思議でした。歌川広重の浮世絵の本物を見るのは初めてで、「夕立」のぼかす表現は、版画なのにこんなにすごいんだとオモシロかったです。本物を見るのはいいことですよと先生にお勧めされましたが、写真とは全然違いました。
・上村松園の作品が素敵と感じました。何度見てもどうやって書いたのかわからないくらいに、顔や髪の感じ(質感というらしい?)がふわっと透けて、透ける布も人間が描いたとは思えません。素敵な女性を描くことが高く評価され、女性ではじめて文化勲章をもらった人と先生に教えてもらいました。次の展覧会からも、上村松園作品を探したいです。
・緑と青色が美しかったです。岩石をどの程度すりつぶすのかで、同じ岩石でも色合いが変わるそうです。何を描いているかは関係なく、綺麗な色を見るだけでもいいなあとおもいました。